24ヶ月点検+継続検査受検代行(車検整備)でお預かりしたホンダ アクティ フルタイム4WDです。
平成15年式 UE-HH6 EN07 3AT 走行距離 108,000km
初回のタイミングベルト交換時期を少し超過してお預かりしました。ホンダEN07エンジンのタイミングベルトの張力調整は他メーカーのエンジンとは少し違うため、タイミングベルトテンショナーの張り過ぎで「ホロホロホロ…」という特有の唸り音が出ないように注意する必要があります。
タイミングベルトの固定式テンショナーの張力調整スプリングは新調します。品番変更はないとのことでしたが、外観もバネレートも明らかに変更されていました(上:旧、下:新)。
さて、EN07エンジンは経年するとスパークプラグが収まる筒(プラグホール)にエンジンオイルが浸入することが多いと思います。
バルブカバー部にプラグホールのパッキンが備わるのですが、多くの場合はその奥、ロッカーアームASSYの裏に配置されるOリングの硬化劣化がオイル漏れの原因です。
カムシャフトを取り外す作業になりますので、今回のようにタイミングベルト交換時にはプラグホールにエンジンオイルの浸入が無くても処置しておきたい部位です。使用過程で広がる傾向にあるバルブクリアランスを再調整し、とても静かで力強いエンジンになりました。
フロントブレーキのキャリパーの点検では、ダストブーツ内部に浮き錆が見られましたので、ピストンを抜き取ります。
ご覧の錆ですから、このままパッド交換のためピストンを押し込むとシールを痛め、ブレーキフルード漏れの原因になります。
ホンダ純正のキャリパーシールキットには3種類のグリースが付属します。サービスマニュアルに従って指定された部位に適切に塗布し、丁寧に組み込みました。
頑丈なホンダ660エンジンにとって、年式走行距離とも折り返し点。快調が続くことをお祈り申し上げます。
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