24ヶ月点検整備でお預かりしたホンダN‐WGNは、約2年前に中古車としてご購入された頃からエンジン警告灯(及び横滑り防止機構警告灯が仕組み上、同時点灯します)が点灯し、今回の継続検査には通過しない状態です。 融雪剤散布地域で使用されていた痕跡があり、エンジンオイルの交換管理もあまり良くないということを伺いました。中古車両としてはお客様のご使用用途的に十分なコストパフォーマンスとのことで、車検通過と費用に見合う状態の改善をご所望でした。 お買い求め直後にホンダ正規ディーラで警告灯点灯の診断をお受けになられたそうで、エンジン内部の回転軸の位相ズレ、すなわちバルブタイミングの異常を検出し、複数個所の原因が考えられると伝えられたとのこと。 その診断の際に一旦消去されていた警告灯は、ディーラの敷地を出て次の信号停止時にはもう再点灯してい … [Read more...] about カムシャフト回転位相ズレの憂鬱(DBA-JH1 ホンダ N-WGN)
ホンダ
原付スクーターの不調とエンジンオーバーホール(ホンダ ライブディオ ZX仕様 AF34フレーム+AF35エンジン)
パワフルな2ストロークの原付がメーカーの自主規制で生産されなくなって、街で見かける姿も段々と少なくなった12年ほど前のことです。 不完全で不調なライブディオ(最後の2ストロークエンジン搭載モデル)複数台を譲り受ける機会があり、それらの生きている部品を1台にまとめる作業を、四輪整備作業の合間に少しずつ進めていたことがありました。 使える部品は型式AF34のスタンダードグレードのフレームと、馬力アップグレードのZX(型式AF35)のエンジンでした。これらを連結したところ、全く問題なく動いたので、全塗装&シート張替えして販売しました。 そのライブディオZX仕様が、最近エンジンが掛かりにくくなったとのことでお預かりしました。 平成7年式 AF34+AF35エンジン … [Read more...] about 原付スクーターの不調とエンジンオーバーホール(ホンダ ライブディオ ZX仕様 AF34フレーム+AF35エンジン)
ABSポンプモーター不調のホンダ ライフ(DBA-JB5 ABS警告灯点灯)
ABS警告灯が点灯したまま消えないというホンダ ライフ。 平成18年式 DBA-JB5 P07A 4AT 走行距離 80,000km 国産車のABS装置の不調は本当に少なくて、ハンディースキャナーを久しぶりに接続します。 ずいぶん昔に輸入したものですが、当時ABSやエアバッグに対応するハンディー機が少なく、あったとしてもとても高価でしたから輸入品に頼りました。ハンディー機のメーカーは当時無名に近かったAutelですが、現在は最高性能のスキャナーをリリースしています。 … [Read more...] about ABSポンプモーター不調のホンダ ライフ(DBA-JB5 ABS警告灯点灯)
寒冷時こそクーラント点検が必要なワケ
「ダッシュボード奥から水の流れるような音がするのと、ヒーターが効きすぎるような気がします。」 と、オーバーヒートの兆候を伺い、緊急入庫していたただきました。 平成16年式 DBA-GB1 L15A CVT 走行距離 … [Read more...] about 寒冷時こそクーラント点検が必要なワケ
ノーマル本位の自動車整備(ホンダ モビリオスパイク LA-GK1)
初めてお目にかかったのはちょうど2年前。走行距離17万キロを少し超えたモビリオスパイクは、足回りから大きな異音がしていました。 スタビライザーリンクロッドのボールジョイントが大きくガタつくと、不快を通り越して今にも分解しそうな音が室内に響きます。 平成15年式 LA-GK1 L15A CVT 走行距離 200,000km 点検を進めるとスタビリンクの不調は、ほんの枝葉でした。 非純正のCVTフルード注入歴、フロントパッドの摩耗とブレーキジャダー、暗いヘッドライトバルブなど。 ホンダのCVTは発進時ジャダーの対策でHMMF(Honda Multi Matic … [Read more...] about ノーマル本位の自動車整備(ホンダ モビリオスパイク LA-GK1)
ホンダ モンキー Z50M エンジン吹け上がり不良 ~ポイント式点火装置を考える~
3月の繁忙期に入る直前、アイドリングは続くがアクセルに反応がほとんどないという初代モンキーZ50Mをお預かりしました。 アクセルグリップを捻ると、力なくエンジンがストールしてしまう様子は、キャブレータのメインジェットの詰りのように感じます。 簡単に分解できるキャブレータのフロート室を開けて目視で確認しますが、燃料の汚れもジェットの詰りも見られません。 スパークプラグを取り外して先端部分を観察すると、むしろ燃料は過多の様子です。シリンダヘッドにスパークプラグを接地させ、キックする原始的な方法で点火の具合を見る限りでは点火は良さそうに思いました。 燃料、点火が良いとすると残りは圧縮です。 ところが、差動式シリンダリークテスタの指示値は、エンジン圧縮の良好を示します。 排出ガスの燃料過多の臭いを … [Read more...] about ホンダ モンキー Z50M エンジン吹け上がり不良 ~ポイント式点火装置を考える~
ホンダ アクティ プラグホールオイル漏れ修理(UE-HH6 車検整備で)
24ヶ月点検+継続検査受検代行(車検整備)でお預かりしたホンダ アクティ フルタイム4WDです。 平成15年式 UE-HH6 EN07 3AT 走行距離 … [Read more...] about ホンダ アクティ プラグホールオイル漏れ修理(UE-HH6 車検整備で)
ホンダ アクティ 走行中異音(UA-HH6, ハブベアリング交換)
「ブレーキを踏むと前輪付近から異音がするので見てみたが、ブレーキパッドが減っているようには見えない。詳しく点検してほしい。」とのことでお預かりしたホンダ アクティ四駆です。 平成15年式 UA-HH6 E07Z 3AT 走行距離 100,000km 名車スバル … [Read more...] about ホンダ アクティ 走行中異音(UA-HH6, ハブベアリング交換)
ホンダ モビリオの整備(DBA-GB1 タイヤ交換)
気が付くと前輪タイヤに著しい磨耗があったと、タイヤ交換のご相談がありました。 平成16年式 DBA-GB1 L15A CVT 走行距離 … [Read more...] about ホンダ モビリオの整備(DBA-GB1 タイヤ交換)
ドレンボルトの締め過ぎに注意(ホンダ アクティ GBD-HH5 エンジンオイル交換他)
ホンダ アクティ HH5。 表題の注意書きがサービスマニュアルに明記されているエンジンオイルドレーンボルト。アルミニウム製オイルパンが主流の近年のエンジンは、オイル交換の際、ドレーンボルトのオーバートルクに注意が必要です。 スレッド長の短いボルトは特に注意が必要で、既に痛んだ状態で入庫し、お預かりして修正した事例もありました。まず規定トルクを調べることが大切です。 そして、アクティの標準タイヤは8プライレーティング。後輪の指定空気圧は随分高いのです。 他社と比較して特殊に感じる構造や分解組み立て指定のホンダは、サービスマニュアル熟読が必須でしょう。 《関連記事》 ホンダ アクティ プラグホールオイル漏れ修理(UE-HH6 車検整備で) ホンダ アクティ 走行中異音(UA-HH6, … [Read more...] about ドレンボルトの締め過ぎに注意(ホンダ アクティ GBD-HH5 エンジンオイル交換他)
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