雨季に入って間もなく、運転席側のワイパーがグラグラしていて動作がおかしいと、アルファ147後期のオーナー様から連絡が入りました。 お天気が良くなったらお持ちくださいとお伝えし、ワイパーリンケージの不具合をWebサーチします。 平成18年式 GH-937AB ツインスパーク2.0L セレスピード … [Read more...] about イタリア車に見る基本構造の脆弱性(ワイパー作動不良、アルファ147セレスピード)
イタリア車
ついにイベント参加実現か?フィアットパンダの集いに向けてお手伝い(E-141AKA パンダ セレクタ)
パンダリーノという同好会が定期開催されていると、初代パンダのお客様から教えていただきました。 聞くところによると、参加台数300台の大変な人気イベントで、応募開始早々に定数一杯になり、参加資格を得るのも難しいんだそうです。 開催地は静岡県の西寄り浜松市。京都からは250kmほど離れた遠い場所になります。 僕はメカニックの立場から、車齢24年超の経年イタリア車で安全に自走往復するのは難しい、可能なら積車でと、正直な意見をお伝えしましたが、お客様は頑なに自走での参加を望まれました。 至るところに脆弱さがある初代パンダを「普通に」乗るためには、理想的にはプロメカニック並の技量と設備工具、部品調達が必要です。イベント参加者の中には理想に近いオーナーがいらっしゃるようで、そのような方々と格差なく情報交換されるお客様から不意に聞く専門すぎる … [Read more...] about ついにイベント参加実現か?フィアットパンダの集いに向けてお手伝い(E-141AKA パンダ セレクタ)
ニュートラルのままギアが入らないアルファロメオのセミオートマ不調(アルファ147 2.0TS selespeed)
セレスピードというアルファロメオの有名なセミオートマチック機構は、人間の代わりにマニュアルトランスミッションを操作してくれる油圧ロボットです。フィアットに積まれるとデュアロジック、ランチアだとDFNと言われて外観の差異がありますが、作動油タンクには「SELESPEED」の浮き文字がありますので、マニエティ・マレリが製造する同じような機構と考えていただいて差支えありません。 僕はそんなに多くのセレスピードを診てなくて、ある程度決まったパターンの故障を期待してWebの故障事例を参考にするのですが、サラっと見るだけでも実に様々な不調・不具合があり、その掴みどころのなさに驚きます。 空気圧を利用した同様の仕組みは大型バスやトラックなどでも一般に備わるものがあり、機構原理に疑問はないのですが、ことセレスピートに至っては「立ち往生など当たり前、予兆なき … [Read more...] about ニュートラルのままギアが入らないアルファロメオのセミオートマ不調(アルファ147 2.0TS selespeed)
イタリア車 セミオートマチックの鬼門?デュアロジックオイル交換は果たして効果的か(フィアット パンダ ツインエア 0.9)
以前からご相談のあったフィアットパンダは、冬季の調子がよくないそうです。 同じフィアットのチンク(500)に積まれているのと同じ、ツインエアと称する小排気量ターボ2気筒エンジンを搭載。軽自動車でも最低3気筒の時代に2気筒のエンジン。しかし、優しいエンジンの鼓動は、どこか懐かしさが漂い、小さなイタリアンカーに大きな魅力を添えるのです。 冷間時、エンジン始動後のアイドリング不安定と走行不良がしばらく続き、まるで昔の調子の悪いキャブレータ車のようだとオーナー様はおっしゃいます。 ご来店時は暖機されていて、そんな不調は全く感じません。暖機して調子が出るまでの不完全燃焼の燃料臭がご近所の迷惑になりそうで解決出来たらうれしいというご相談です。 平成25年式 ABA-31909 0.9 TwinAir デュアロジックセミオートマ … [Read more...] about イタリア車 セミオートマチックの鬼門?デュアロジックオイル交換は果たして効果的か(フィアット パンダ ツインエア 0.9)
アルファロメオの燃料漏れは危険な多発事例(アルファGT 2.0JTS)
『オイル交換の時期になりましたので、オイル交換をお願いしたいのですが、別件でご相談させて頂きたいことがあり、ご連絡差し上げました。最近、車内でガソリンのような匂いが少しするようになりました。定番のフューエルポンプの故障を疑っています。』 とお客様からご連絡がありました。 平成23年式 アルファGT 2.0JTS selespeed 走行距離 66,000km 燃料漏れが「定番」であっては困るのですが、この年代のアルファロメオの燃料ポンプは、燃料漏れのトラブルが多発しています。 ガソリンは非常に引火性(引火点 … [Read more...] about アルファロメオの燃料漏れは危険な多発事例(アルファGT 2.0JTS)
イベント参加直前のオーバーヒートと供給終了のラジエーターファンモーターの手配(E-141AKA フィアット パンダ)
直線と平面で構成されたシンプルで綺麗な外観と、随分小さい車体ながら大柄の大人がゆったり座れる不思議な車室空間を備えたフィアット初代パンダです。 僕がこの魅力溢れるお車のお世話をはじめて、早11年が経過しました。 平成10年登録 E-141AKA 1.1L CVT 走行距離 … [Read more...] about イベント参加直前のオーバーヒートと供給終了のラジエーターファンモーターの手配(E-141AKA フィアット パンダ)
サイドフロー式ラジエーター採用のフィアットパンダ(ZFA312 FIAT 3rd Panda ラジエーター交換)
エンジンオイル交換のとき、僕はオイルレベルゲージよりも先にクーラントのサブタンクを見ます。水冷エンジンにとってクーラント不足は致命傷を与えることがあり、レベルチェックはとても大切だからです。 タイミングベルト交換後初めてのオイル交換時、3代目フィアット パンダのクーラントレベルはMINを下回っていました。 平成26年式 -13909- ZFA312 169A4000 5MT 走行距離 … [Read more...] about サイドフロー式ラジエーター採用のフィアットパンダ(ZFA312 FIAT 3rd Panda ラジエーター交換)
特注コイルスプリングを用いたサスペンション適正化 ~ローダウン傾向の改善~(アルファロメオ GF-916C1 GTV V6 3.0)
長年の懸案だったアルファGTVの車高(ライドハイト)。 初めて拝見してから早5年が経過しました。 平成13年式 GF-916C1 V6 3.0 6MT 走行距離 116,000km 当時、約7万キロ走行だったGTVは特にフロント側の車高が低く、路面の軽い凸部で底突きする状態でした。 オーナー様は、『スポーツカーだから低い車高は仕方がない』と、マンホールを避けたり、大きな段差では速度を落とすなど、普通に走れる状態ではないのを特別な走法で回避されている様子でした。 いくらスポーツカーだからと、一般道を快適に走行できない市販車はどこかが間違っています。 《以前の記事》サスペンション組み直しによる乗り心地改善(アルファロメオ GTV 3.0 V6 … [Read more...] about 特注コイルスプリングを用いたサスペンション適正化 ~ローダウン傾向の改善~(アルファロメオ GF-916C1 GTV V6 3.0)
イタリア車のタイミングベルト交換時期について(フィアット 3rd. パンダ Fiat Panda 312)
例えば、アルファロメオ(+ξ)の直列4気筒ツインスパークのタイミングベルト交換時期は、オーナーズマニュアルに65,000kmもしくは4年のどちらか早い方という記載があります。 ツインスパークの載る個体は、もはや動体保存の色合いが濃くなってきていますから、これからは4年間で1万キロも走行しないかもしれません。 積極的に通勤などで使用しているオーナー様は、マニュアルに記載のある推奨距離・年数の中間をとって、4万キロ毎に交換されている例が非常に多いと思いますが、経年や保管環境も重要と感じた事例が、今回の3代目パンダのタイミングベルト交換です。 平成26年式 -13909- 169A4000 5MT 走行距離 … [Read more...] about イタリア車のタイミングベルト交換時期について(フィアット 3rd. パンダ Fiat Panda 312)
イタリア車のタイミングベルトに臨む(アルファロメオ ミト イモラリミテッド)
鮮やかなジャッロ・コルサに彩られたイモラリミテッドは、150台限定の特別仕様。 4年毎とも4万キロ毎ともいわれるイタリア車のタイミングベルト交換の頻度は、国産車のそれより短期で、関連部品の品質の違いがその差と考えて差し支えないと思います。 平成21年式 ABA-955141 199A8000 6MT 走行距離 … [Read more...] about イタリア車のタイミングベルトに臨む(アルファロメオ ミト イモラリミテッド)
読者様からのお便り