かつて、車齢10年もしくは走行10万キロ、どちらか早い方を乗り換えの目安とされていた時代がありました。 そして、「最近のクルマは、とても長持ちするようになった」という印象をお持ちであれば、それも間違いではありません。 国産自動車は、部品一つ一つの品質が日進月歩で向上し、メンテナンスらしいメンテナンスをしなくても車齢10年、走行10万キロは軽く到達しますし、油脂類や定期交換部品のメンテナンスをきっちり実施するクルマは、車齢20年、走行20万キロが普通になってきているからです。 さて、継続検査でお預かりしたスバルR2です。 平成16年式 CBA-RC1 EN07 CVT 走行距離 … [Read more...] about スバル軽自動車の乗り心地が特別なワケ(スバルR2 CBA-RC1 KYB NewSR取付)
愛車と共に50万キロを目指して(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ)
2020年に入って半年足らず。 未知の病原体が世界中に蔓延し、生活や周りの景色が一変しました。 そんな混乱の中、人間の活動が盛んだったつい先日と比較して、空気の美味しさを実感する毎日があります。 特に晴れの夕暮れ時、西の空の鮮やかなグラデーションは、京都では見られなかった光景です(2020年4月25日、於:千本上立売)。 大気汚染がこれほど短期間・迅速に解消されるのに驚きましたし、35年患っている花粉症の症状が全く出ない春も感じられて、悪いことばかりではありません。 世界で起こっている現実を咀嚼し、いつか共存の時期が訪れるまで、逆らわずに過ごせればと思います。 さて、『永久にこのクルマに乗りたい』と、30万キロ目前に迫ったトヨタ … [Read more...] about 愛車と共に50万キロを目指して(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ)
ABSポンプモーター不調のホンダ ライフ(DBA-JB5 ABS警告灯点灯)
ABS警告灯が点灯したまま消えないというホンダ ライフ。 平成18年式 DBA-JB5 P07A 4AT 走行距離 80,000km 国産車のABS装置の不調は本当に少なくて、ハンディースキャナーを久しぶりに接続します。 ずいぶん昔に輸入したものですが、当時ABSやエアバッグに対応するハンディー機が少なく、あったとしてもとても高価でしたから輸入品に頼りました。ハンディー機のメーカーは当時無名に近かったAutelですが、現在は最高性能のスキャナーをリリースしています。 … [Read more...] about ABSポンプモーター不調のホンダ ライフ(DBA-JB5 ABS警告灯点灯)
アルファGT エンジン警告灯点灯のワケ(MOTOR CONTROL SYSTEM FAILURE)
車の診断(修理)の相談です。 昨日アルファGTで高速道を走行していたところ、motor control system failure のエラーが突然点灯し、同時にガソリン警告も点灯して残量が0に張り付いた状態となりました。 体感的には不具合なさそうな為、念のため少しガソリンを入れてゆっくり帰宅しましたが何度かエンジンを再起動しても状態は変わらずでした。(ガソリン残量も0表示のままです) また、バッテリーのマイナスターミナルを一度外した上での再始動もしましたが、こちらも効果なしでした。 Webでは似たような事例も少し見つけましたが、一度診断にお伺いさせて頂けないでしょうか。 平成17年式 アルファGT GH-93732L 3.2LV6 6MT 左H 走行距離106,000km motor control failure … [Read more...] about アルファGT エンジン警告灯点灯のワケ(MOTOR CONTROL SYSTEM FAILURE)
タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(筆選びと筆運び)
クルマの外装のキズは、ほんの少しでも大変気になるものです。 特に金属パネルについてしまったキズは放置すると錆が発生しますから、できるだけ早く処置するのが理想です。 大きな凹みを伴うキズの場合、やはり専門的な鈑金塗装を施すのがよいと思いますが、ボンネットの飛び石キズや、側面の僅かな線キズ程度であれば、それを隠すためにキズのあるパネル全体を塗装するのは、費用的にも仕上がり的にもアンバランスに感じます。 近年の鈑金塗装技術はたいへん高度になってきていますので、少し見ただけではわからないほど綺麗に仕上がりますが、補修はあくまでも補修。オリジナルの塗膜を完全に再現するのは極めて難しいのです。 ほんの少しのキズのために、せっかく統一感のあるオリジナル外装を部分的に補修塗膜で覆う修理は、何だか勿体ない気がします。 そんなこんなで、少 … [Read more...] about タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(筆選びと筆運び)
完調のライトウエイトを操る愉しさ(ダイハツエッセ DBA-L235S KF-VE)
以前アルファロメオにお乗りになられていたお客様は、ショックアブソーバをKYB NewSRに交換してからのダイハツ エッセがとても愉しいとおっしゃいます。 平成19年式 DBA-L235S KF-VE 4AT 走行距離 102,000km 参考記事:ライトウエイトの走り極まる(ダイハツ エッセ DBA-L235S 乗り心地改善 … [Read more...] about 完調のライトウエイトを操る愉しさ(ダイハツエッセ DBA-L235S KF-VE)
白くなった樹脂パーツが新車のような黒ツヤに(英国王室御用達 バンパー・トリム用クリーナー by オートグリム)
カーケア用品としては珍しい、ロイヤルワラント(王室御用達)の認定を受ける英国オートグリム。世界的に有名なのは「スーパーレジンポリッシュ」というシリコン系の液体カーワックスです。主成分はシリコンですが、施工性(ムラになりにくく、炎天下でも拭き取りが容易)のよさで、プロから一般ユーザーまで、世界中に愛用者が多いと聞きます。 商品毎に異なる香料を使用しているのも、オートグリムの際立った特徴の一つでしょう。 オートグリムには外装樹脂パーツ専用のケミカル商品があり、それが今回ご紹介する「バンパー・トリム用クリーナ(BUMPER & TRIM … [Read more...] about 白くなった樹脂パーツが新車のような黒ツヤに(英国王室御用達 バンパー・トリム用クリーナー by オートグリム)
供給終了ラバーホースの代用品を作ってみる(アルファロメオ GTV 3.0L V6 GF-916C1, P/N 60594244)
お世話を始めて5年目になりますアルファロメオ 916 GTV。 オーナー様はこの年代のGTVが憧れだったとのことで、念願叶って走行距離が少なめの中古車両を入手されました。 いつまでも愛車を傍らに置きたい反面、Webで情報が行き交う故障不具合とその費用、供給が次々終了する純正パーツの心配が絶えないことと思います。入手されて間もないころは、あれこれ心配するよりタイミングベルトが切れて動かなくなる瞬間まで楽しめればそれでいいと、刹那的な心情を吐露されていました。 単にプロダクトとしてみたアルファロメオは、脆弱で排他的。 一方、多くの国産車は故障とは無縁で、分解組み立てが容易。何十年も主要部品供給があるのと違いは明白です。 2001年式 GF-916C1 V6 3.0L 6MT 走行距離 … [Read more...] about 供給終了ラバーホースの代用品を作ってみる(アルファロメオ GTV 3.0L V6 GF-916C1, P/N 60594244)
パワーウインドウレギュレーターの修理(アルファロメオ147 TS1.6 ABA-937BXB)
『助手席側のパワーウインドウを操作すると、ガラス窓が斜めになって止まるので、慌てて手でガラスをサポートして元の位置まで戻しました。』というアルファロメオ147にお乗りのオーナー様。 無理に操作すると、レギュレーターと言われる昇降装置の一部が破損し、全く窓ガラスが動かなくなることがありますから、日常的な覚悟と適正な対処が被害を最小に抑えたようです。 平成20年式 ABA-937BXB TwinSpark 1.6L 5MT 走行距離 49,000km 運転席側もパワーウインドウ操作時に異音がするということで、スイッチに触れず入庫いただきました。 現状を確認します。 ドアトリム(内張り)を外すと、発泡ポリスチレンシート(polystyrene … [Read more...] about パワーウインドウレギュレーターの修理(アルファロメオ147 TS1.6 ABA-937BXB)
パワースライドドアが開かない原因と部分修理(トヨタ ラウム CBA-NCZ20)
パワースライドドアが備わるトヨタのコンパクトカー ラウム。 一日の開閉回数が多めのお客様です。今回は車両左側のパワースライドドアの不調でお預かりしました。 閉じた状態から開こうとするや、何かに引っかかったように停止してしまうというトラブルです。手動での開閉や、ドアノブを比較的長時間引く操作をすると問題なく自動スライドドアの開閉ができます。 平成21年式 CBA-NCZ20 1NZ-FE 4AT 走行距離 … [Read more...] about パワースライドドアが開かない原因と部分修理(トヨタ ラウム CBA-NCZ20)
読者様からのお便り