クルマの『スポーツ』には、たくさんの誤解があります。 低い車高、空力パーツ、ハイグリップタイヤ、軽量アルミホイールとインチアップ、小径ステアリング、金属製ペダル、ワイドトレッドなど… それらは、サーキットを軽快・俊敏に駆けるレースカーのイメージです。 標準仕様に追加変更したメーカー特別仕立てでさえ、ほとんどがイメージ販売だと思います。標準仕様が「走り」の面で明らかに勝るからです。 レースカーは車体の安定のため重心を低くします。エンジンなど重量物の搭載位置を低くし、サスペンションの幾何学配置(ジオメトリ)を変更して車高を下げます。 ((注)コイルスプリング交換だけの車高ダウンは、ロールが増します。重心が低くなってもロールセンターがそれ以上に下がるからです。重心を低くしたら、サスペンションアームの長さや角度など … [Read more...] about ロールの誤解とショックアブソーバの役割 ~スポーツ走行と乗り心地の両立 ~
他グレード バネ流用で乗り心地の改善ができるか(スバル インプレッサ WRX STi GDB-E, GGA-E リアスプリング)
先日、ショックアブソーバ交換でお預かりしたスバルインプレッサ GDB の続きです。 乗り心地はショックアブソーバで極める(スバル インプレッサ WRX STi GDB-E, KYB Real Sport GRAVEL) 未舗装路競技用ショックアブソーバを装着。一般道の荒れた路面で、STiグレードの強力なコイルスプリングの動きを十分に減衰し、大幅な乗り心地の改善ができました。 平成16年式 GH-GDB(アプライドE) EJ20ターボ 6MT 走行距離 … [Read more...] about 他グレード バネ流用で乗り心地の改善ができるか(スバル インプレッサ WRX STi GDB-E, GGA-E リアスプリング)
ヘッドライトが両方同時に点かなくなる危険な原因とは(スズキ エブリィ LE-DA62V)
夜間走行中にヘッドライトが突然点かなくなったとのことでお預かりしたスズキ エブリィです。 平成13年式 LE-DA62V K6A 3AT 走行距離 … [Read more...] about ヘッドライトが両方同時に点かなくなる危険な原因とは(スズキ エブリィ LE-DA62V)
アルファロメオと向き合う酷暑のファクトリー(アルファGTV GF-916C1 V6 3.0L)
一番暑い季節に入庫いただいたのには理由がありました。 走行10万キロ目前でスパークプラグとイグニッションコイルの交換で入庫した 916アルファGTV。 平成13年式 GF-916C1 V6 3.0L 6MT 走行距離 95,000km。 エンジンルームに目いっぱい詰め込まれたV6 … [Read more...] about アルファロメオと向き合う酷暑のファクトリー(アルファGTV GF-916C1 V6 3.0L)
オーバーヒート??水温計が上がる原因を調べてみた(三菱 トッポBJ GF-H42A)
水温計の針が高い位置になるとお預かりした 三菱トッポBJ。 中央よりずいぶん高い位置を指しますが、振り切るほどではありません。オーナー様は、オーバーヒートを懸念してエアコンを稼働させずにしばらくお過ごしでした。 平成10年式 GF-H42A 3G83 4AT 走行距離 … [Read more...] about オーバーヒート??水温計が上がる原因を調べてみた(三菱 トッポBJ GF-H42A)
乗り心地はショックアブソーバで極める(スバル インプレッサ WRX STi GDB-E, KYB Real Sport GRAVEL)
段差通過時の突き上げが気になるので改善したいと、インプレッサGDB(アプライドE)を最近購入されたお客様からご連絡がありました。 平成16年式 GH-GDB(アプライドE) EJ20ターボ 6MT 走行距離 103,000km 以前の記事をご覧になられ、グラベル競技用のショックアブソーバ交換で乗り心地が改善されるとの期待からお問い合わせいただきました。 あなたのクルマ、間違った足回りになっていませんか?(スバル インプレッサ WRX STi GDB … [Read more...] about 乗り心地はショックアブソーバで極める(スバル インプレッサ WRX STi GDB-E, KYB Real Sport GRAVEL)
エアコンが効かないというタントを調べてみたら(ダイハツ タント DBA-L375S)
豪雨の梅雨明け直後から連続する猛暑。 エアコンの冷えが悪い気がするので一度診てほしいとお預かりしたダイハツタントは、明らかにぬるい風が空調吹き出し口から出ていました。 平成23年式 DBA-L375S KF-VE CVT 走行距離 … [Read more...] about エアコンが効かないというタントを調べてみたら(ダイハツ タント DBA-L375S)
マフラー音量規制と検査の実態(96dB規制 近接排気騒音)
京都運輸支局の車検コースの向かって一番左の4コースは、ここ一か月以上入口のシャッターで閉鎖されています。 その理由は、ヘッドライトテスターの故障だそうです。 ブレーキ、ヘッドライト、スピードメーターの計測・判定を同一場所で行うマルチテスターは、受検時の操作が少ないので人気があります。現在、このマルチテスターが備わる3コース、4コースのうち1つが使えなくなっていて、連日繁忙期並みの混雑。 さらに最近では、新米検査員のOJTがその混雑に拍車をかけています。 「排気騒音が基準から外れているので、新規コースで再確認お願いします。」 確かに純正ではないマフラーが装着されていますが、JASMAの規格も取得してありますし、著しい音量の増加もありません。 次々来る検査車両を、漏れなく検査す … [Read more...] about マフラー音量規制と検査の実態(96dB規制 近接排気騒音)
23年24万キロを愛車と過ごせるホントの理由とは(日産 サニーカリフォルニア E-WFY10)
「今回の整備を受けたからと言って、引き続き安心はできないということですね。」 平成7年式 E-WFY10 GA15 4AT 走行距離 … [Read more...] about 23年24万キロを愛車と過ごせるホントの理由とは(日産 サニーカリフォルニア E-WFY10)
10年10万キロを越えて愛車と共に
特に国産自動車の品質は近年目覚ましく向上しました。10年10万キロが耐用の限界といわれていた時代がありましたが、現代の自動車はそれぞれ2倍ほど(場合によってはそれ以上)の耐用年数・耐用距離という印象があります。 適切な時期に油脂類や消耗品を交換することが大切ですが、自動車の各部機構を設計通りに稼働させるためには、基本的に純正部品を使用し、そして、機械の負担を少なくする油脂類の選定がとても重要になります。 直近5か月間に、ご来店いただきました10万キロ以上を愛車と共にお過ごしの例です。記録を残していたものだけで44台になりました。 中には20万キロを過ぎて、30万キロ走行が見えてくるお車もあります。 僕がお手伝いできることはほんの少しですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。 … [Read more...] about 10年10万キロを越えて愛車と共に
読者様からのお便り