2025年の年明け早々、同業者様から連絡(相談)が入りました。 車齢10年、走行距離7万キロ未満の車両を販売、トヨタはとにかく壊れないイメージだから安心していたところ、納車半年でエンジン警告灯点灯と共に、エンジンの体感不調(特にアイドリング時の振れ)が現れたとのこと。 特定のシリンダが機能していないような症状は断続的で再現性に乏しいらしいのですが、エラーコード P0304、すなわちNo.4シリンダ失火検出していることが確認できているとのこと。 見込みで社外イグニッションコイルと、社外スパークプラグ、リビルトエアフロセンサ(そんなものがあるのか?!)を取り付けたけれど、しばらくすると症状が現れて改善がみられないとのこと。 【当店限定 確率1/2で最大50,000ポイント還元!】NGK イグニッションコイル U5166 4本セット … [Read more...] about トヨタ車でまさかのインジェクタ不良!? 謎のエンジン不調と正しい診断手順 ~【実例解説】1NZ-FEエンジン P0304エラーコード No.4シリンダ失火の真因を探る~
25万km走破の軽トラ冷凍車 DA16T クーラント漏れで判明した要注意ポイント 〜始業点検の重要性と整備性の良さを実例解説〜
8年目を迎えた冷凍庫付きの軽トラックは、もうすぐ走行距離が25万キロ。 主に市街地走行&極端にストップゴーが多い状況で年間約3万キロ走ります。ここまでほぼトラブルなしで走行できているのは、ドライバーさんのクルマに対する注意が行き届いているからに他なりません。 今回は車両下にクーラントのようなものが滴下しているということで点検しました。とてもよい習慣ですね。始業点検は大事です。 平成29年式 DA16T R06A 3AT 走行距離 … [Read more...] about 25万km走破の軽トラ冷凍車 DA16T クーラント漏れで判明した要注意ポイント 〜始業点検の重要性と整備性の良さを実例解説〜
アルファロメオ ミト で “Code error” が出た時の解決法 ~純正カーオーディオ 盗難防止パスコードエラーの復旧(Alfaromeo Mito)~
最初はワイパー不調のご相談でした。 強い雨の日に高速モードでワイパーを作動させていたところ、往復回転運動のちょうど折り返し点(ワイパーアームが最も立った位置)で停止。モーター音だけ空しく響き動かなくなったと連絡が入りました。 重要保安装置であるワイパーは、国産車ならそう故障することはありませんが、イタリアの車は違います。 平成21年式 アルファロメオ Mito 1.4リットル 199A8000 6速MT 走行距離 … [Read more...] about アルファロメオ ミト で “Code error” が出た時の解決法 ~純正カーオーディオ 盗難防止パスコードエラーの復旧(Alfaromeo Mito)~
“初期型KF”との格闘 〜5.5時間では終わらない?! 軽トラハイゼットS201Pのオイル漏れ修理記〜
ダイハツ軽自動車のタイミングベルト式3気筒の名機、EF型エンジンはほとんど姿を消しました。それもそのはず、タイミングチェーン式、軽量オールアルミニウムの次世代KF型に変わって、もう19年が経過しているのですから。 EF型より長い生産になりつつあるKFエンジンですが、市場投入初期、オイル漏れ、オイル消費といった重大な不良を多発し、一般保証以外に、延長保証(新車登録から10年、もしくは10万キロ走行いずれか早い方)が設定されるなどのメーカー対応が当時印象的でした。 その初期のKFを搭載したハイゼット軽トラックのオーナー様より、最近車の下に油滴が落ちるようになってきたようだとの相談がありました。 平成21年式 EBD-S201P ke-VE 5MT … [Read more...] about “初期型KF”との格闘 〜5.5時間では終わらない?! 軽トラハイゼットS201Pのオイル漏れ修理記〜
炎暑下のエアコン修理 ~パレットMK21Sのエバポレータ交換と、昭和が遺したガスチャージャの記憶~
今年の夏も茹だるような連日の猛暑で、エアコン修理の台数は過去最高を記録しました。 正常に稼働しているエアコンでも車室容積の大きな軽自動車では冷房能力が不足気味なのに、少しの不調で全くエアコンが効かなくなると感じるほどです。 平成21年式 DBA-MK21S K6A CVT … [Read more...] about 炎暑下のエアコン修理 ~パレットMK21Sのエバポレータ交換と、昭和が遺したガスチャージャの記憶~
イタリア車に見る基本構造の脆弱性(ワイパー作動不良、アルファ147セレスピード)
雨季に入って間もなく、運転席側のワイパーがグラグラしていて動作がおかしいと、アルファ147後期のオーナー様から連絡が入りました。 お天気が良くなったらお持ちくださいとお伝えし、ワイパーリンケージの不具合をWebサーチします。 平成18年式 GH-937AB ツインスパーク2.0L セレスピード … [Read more...] about イタリア車に見る基本構造の脆弱性(ワイパー作動不良、アルファ147セレスピード)
エンジンオイルの低粘度化傾向とエンジン摩耗、その対策について(その2)
金属同士が擦れあうエンジン内部は、金属摩耗を完全に回避することはできません。 エンジン内部に循環するエンジンオイルは、金属同士の直接的な接触を低減し、摩耗を抑制する重要な役割を担います。 一番摩耗が起きるのは、冷間始動(コールドスタート)時です。 エンジンオイルがオイルポンプで吸い上げられ、エンジン各部に行き渡り、油圧が安定するまで早くても数秒は掛かります。 また、エンジンの各パーツは安定温度でクリアランスが適正になるような形状(熱膨張を考慮して冷間時に楕円やテーパーなど)になっていますので、完全暖機までは各部クリアランスが理想的ではありません。簡単にいうと暖機中は隙間の広い部分があるということです(暖機運転がとても重要な理由です)。 ですから、安定状態に至るまでのエンジンは、各部に留まるエンジンオイルの油膜性能がとても重 … [Read more...] about エンジンオイルの低粘度化傾向とエンジン摩耗、その対策について(その2)
エンジンオイルの低粘度化傾向とエンジン摩耗、その対策について
省燃費性能を優先した0W-○○というエンジンオイルが主流になりつつある今、取扱説明書にこんな表記のあるお車をお預かりしました。 ターボ仕様の過給機付きエンジンで0W16!、自然吸気エンジンで0W8! 性能を適正に保つため指定銘柄の使用を薦めるとのこと。 脚注を見ると、指定銘柄が用意できない場合、0W20は使用可能とされていました。 少し前までは5W30の使用は認められていて、省燃費のためには低粘度オイルを使ってくださいということでしたが、この車種に限っては(今後の主流になると思いますが)メーカー指定から5W30以上の粘度のオイルは外されています。 エンジンオイルの粘度が下がると油膜が薄くなり、単純に金属摩耗が増えます。 超低粘度オイルには摩耗が少なくなるような工夫はされているでしょうが、省燃費と耐摩耗は相反する性質 … [Read more...] about エンジンオイルの低粘度化傾向とエンジン摩耗、その対策について
繰り返す冷却系不調の意外な原因は(スバル サンバー TV2 オーバーヒート)
数年越しのエンジン冷却系不調(クーリングファン作動不良)の修理を終えたスバルサンバーは、下の記事掲載の後、小さい方のクーリングファンモーター交換も済ませ、エアコン、エンジン冷却に問題がなくなり5ヶ月が経過しました。 参考記事:数年越しのエアコン不調原因究明(スバル サンバー TV2 クーリングファンモーター作動不良) 平成22年式 EBD-TV2 EN07 5MT 走行距離 … [Read more...] about 繰り返す冷却系不調の意外な原因は(スバル サンバー TV2 オーバーヒート)
カムシャフト回転位相ズレの憂鬱(DBA-JH1 ホンダ N-WGN)
24ヶ月点検整備でお預かりしたホンダN‐WGNは、約2年前に中古車としてご購入された頃からエンジン警告灯(及び横滑り防止機構警告灯が仕組み上、同時点灯します)が点灯し、今回の継続検査には通過しない状態です。 融雪剤散布地域で使用されていた痕跡があり、エンジンオイルの交換管理もあまり良くないということを伺いました。中古車両としてはお客様のご使用用途的に十分なコストパフォーマンスとのことで、車検通過と費用に見合う状態の改善をご所望でした。 お買い求め直後にホンダ正規ディーラで警告灯点灯の診断をお受けになられたそうで、エンジン内部の回転軸の位相ズレ、すなわちバルブタイミングの異常を検出し、複数個所の原因が考えられると伝えられたとのこと。 その診断の際に一旦消去されていた警告灯は、ディーラの敷地を出て次の信号停止時にはもう再点灯してい … [Read more...] about カムシャフト回転位相ズレの憂鬱(DBA-JH1 ホンダ N-WGN)
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