エンジンの力がなくなってそのままエンスト。セルは勢い良く回るが再始動ができないとのことでお預かりしたのは、
平成6年式 ダイハツ ミラ E-L500S FF3AT EF-KL 走行距離30,000km。
こちらの車両、ここ数年は年間100kmの走行距離です。今年の夏に車検したばかりで、そのときに異常はありませんでした。
さて、現状の確認です。
まずキーオンでインパネの警告灯を見ました。
おや?エンジンチェックランプが点きません。ECU不良かECUに電源が来ていないのでしょうか。エンジンルーム内のEFIヒューズを確認すると溶断してました。どこかでショートしている様子です。
回路図を取り寄せます。
EFIヒューズは、燃料ポンプ電源系統にも関係していることがわかりました。というか目に留まりました。というのも、走行距離が少なく、燃料が劣化していてもおかしくないのです。
早速リアシートを取り外して、燃料ポンプのコネクタを外し、ヒューズを入れ替えて、キーオン。
エンジンチェックランプが点灯しました!
タンクを下ろします。ポンプを取り出すとこの通り。
タンク内もひどい汚れです。
センダーユニットもこの状態です。
ショートしていたのはポンプ本体かとおもいましたが、調べた結果、意外にもブラケットの+ターミナル内側でした。錆がターミナルの絶縁物を侵食したようで、ショートしていました。
燃料残量が少ない状態で放っておくと、結露の影響でこんな状態になることがあるんですね。走行の少ない低年式車は入念な点検が必要ですね。
今回は、中古タンク(ポンプ、センダユニット付)、フューエルフィルタ、フューエルポンプリレーの交換で完治しました。
《関連記事》
フィアット プントアバルト 燃料ポンプ交換(12ヶ月点検、GF-176BV3)
エンジン始動不能(三菱ミニキャブ GD-U61T 燃料ポンプ交換)
低年式多走行車と正しく付き合うために(LE-S200V ダイハツ ハイゼットカーゴ 燃料ポンプ交換)
読者様からのお便り