「なんか、ハンドルがおかしいんや。わしおらへんけど、キー付けとくし勝手に持って帰って。」と、近所の年配のお客様。
車両は三菱 ミニカ E-H22A AT 走行距離は8万キロほどです。症状を確認しようとエンジンを掛けます。
ん????
ブレーキペダルがスカスカです。ボンネットを開け、ブレーキフルードを確認すると…
空になっているじゃないですか。
さらによく見ると、右フロントタイヤ内側がブレーキフルードで濡れています。ブレーキホースでも破れたかなと思いましたが、とりあえずサイドブレーキを使いながら、慎重に自走して工場に回送することにしました。ハンドルは全く問題ありません。
さて、工場でリフトアップして、問題の右フロントタイヤを外しました。すると…
あるべきものがありません。
ブレーキバッドが無いんです。
ローターを直接ピストンで押し、反対側は、キャリパーの爪がローターに干渉してます。ピストンが飛び出してしまっては、ブレーキフルードが漏れるのはあたりまえですね。
中古のローター、キャリパー、新品パッドで治療。
納車後の電話で、「ハンドルの調子が良くなった」と、お客様。
《関連記事》
三菱 ミニカ エンジン始動不良(E-H22A 3G83)
三菱 ミニカ エンジン始動不能(E-H22A 3G83)