S100V ダイハツ ハイゼット。走行10万キロ。
信号待ちなどでアイドリング中,時々エンジンが止まるという症状。再始動ができず,しばらく(10~20分程度)時間が経つと難なく再始動でき,それから数日は調子よく走るらしいです。
何度も試運転してみますが,とっても調子がよく,なかなか症状が現れません。
僕のところでメンテナンスしていない車でしたので,基本的なところから点検することにしました。
プラグ,プラグコード,ディストリビュータキャップ,イグニッションコイルなど主な点火系統は異常ありません。
次は燃料系です。
まず,ガソリンは古くありませんでした。
燃料ポンプでも調べようかなと,何気なく燃料フィルタを見たところ,半透明のケースの底に明らかに異物が沈殿しているではありませんか!
早速取り外します。
フィルタに残留していた燃料をお皿に出してみました。
とんでもない量の赤錆が出てきました!
これが原因でした。
時々目詰まりを起こしていたんですね。これだけの赤錆がフィルタにあるということは,燃料タンクの中が想像できますね。
タンク交換がベストですが,中古品といえども多少の出費は免れません。結局,安いフィルタを定期交換する方向で,お客様に(金額的に)納得いただきましたので,今回は超安上げの修理となりました。
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