エンジンルームから聞きなれない音がするので診て欲しいと入庫したのは、
平成11年式 スズキのKei HN11S F6A 4AT 走行距離37,000km。
「近くのディーラーで見てもらったら、オルタネータとか言う部品のベアリングがイカれていて、4万円ほどかかるといわれたけど本当か?」とおっしゃいます。
早速診断します。
Pレンジ、Nレンジではアイドリングからうなり音がしますが、D,Rレンジではほとんど異音がなくなります。走行中はD,Rレンジでもうなり音がしますね。リフトアップして異音の出所をサウンドスコープで確認。やはりAT本体からの異音のようです。
以前も同様の異音を発したワゴンRがありました。そのワゴンRは中古品と交換しましたので、故障品を分解する機会に恵まれました。
摩擦要素などには目立つ異常摩耗はなく、ストレーナー、オイルともきれいだったのですが、いくつかあるスラストベアリングにゴロゴロ違和感がありましたので、そのベアリングの損傷なのかなと思った覚えがあります。
今回の車両についても走行距離が少なめで、ATオイルの交換歴はないようなのですが、37,000kmということなので特にATF交換していなくても故障するには早すぎる感があります。
年式の割に走行距離が少ないので、油膜切れでも起こすのでしょうか?故障メカニズムは不明ですが、入庫台数の少ない工場で2件もあったのですからスズキ ディーラーではもっと多いと思うのですが…
リビルト品と交換するお見積もりをお渡しし、ご判断はお任せすることにしました。
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