走行中にABS、ESPの警告灯点灯と、ブレーキ警告灯の点滅が現れ、ブレーキのフィーリングもおかしい気がするとご相談がありました。
平成18年式 GH-9NBTS BTS 4AT 走行距離 42,000km
国産車ではめったに起こらないABS系統の故障は、輸入車では目立つような気がします。高額なコントロールユニット一体型のABSアクチュエータの交換を迫られる診断結果が出ないことを祈ります。
早速、外部診断機を接続して車載コンピュータに記憶された故障情報を閲覧します。
ABSユニット内部故障を連想する故障情報にびっくりしますが、関連情報を検索して手順通りに点検すると、いとも簡単に原因箇所がわかりました。
整備要領書が手元になくてもWebから情報が引き出せる便利な時代になりました。
01200 – ABS Valves Supply Voltage
Possible Symptoms
Malfunction Indicator Light (MIL) ON
Possible Causes
Fuse(s) faulty
Wiring and/or Connector(s) from/to Brake Electronics Control Module (J104) faulty
Brake Electronics Control Module (J104) faulty
Possible Solutions
Check Fuse(s)
Check Wiring and/or Connector(s) from/to Brake Electronics Control Module (J104)
Check/Replace Brake Electronics Control Module (J104)
Special Notes
This Fault Code usually effects the Hydraulic Unit (N55) and the Hydraulic Pump (V39).
On vehicles that use the Bosch ABS system this connection is typically a separate 2 wire connector below the module. When this fault is stored after module replacement make sure it was reconnected.
バッテリー直上のヒューズボックス内です。
繰り返し振動による金属疲労が原因と思われるヒューズ切れでした。柔軟すぎるヒューズケースと、国産車ではもうすっかり見かけなくなった板ヒューズ。
定期点検と定期交換が必要なようです。
《関連記事》
フォルクスワーゲン ポロGTIに履かせた ブリヂストン ポテンザ RE050A(VW 6R Polo)
色褪せない思い出を愛車と共に(VW 9Nポロ 車検整備にて)
フォルクスワーゲン ポロ アイドリング不調 エンスト修理 (VW GF-6NAHW)
フォルクスワーゲン ゴルフ GTi ESP警告灯点灯(VW GF-1JAUM)
A.I says
いつもお世話になっております。
写真のヒューズボックス、友人の9N POLO GTiでも見覚えがあります。
そのときは電動ファンの板ヒューズが切れ、ディーラで保障修理して頂きました。
このヒューズボックス、バッテリ交換がしづらいなと思っていたら、
以前乗っていた9Nの前期型にはなかったことを思い出しました。
あえて前時代的な部品が使われているのは、
設置場所の都合でしょうか。(高さを抑えないといけない、とか)
たけしくん says
A.Iさん
こちらこそいつもお世話になりありがとうございます。
今回故障した形式のヒューズと、それを支えるヒューズボックスrの構造を考えると、同様の事例が他にもあると察します。欧州は陸続きだからでしょうか、メーカーの垣根を越えて部品の共通、共用事例が目立ってきました。時代に逆行したような部位も少なからずあるようです。