以前に別の自動車修理工場でオイル漏れを直してもらったけど、また同じところから漏れているようなので診て欲しい。とのことで、入庫したのは
平成14年式 スズキ ラパン UA-HE21S K6A(VVT付) 走行距離54,000km。
確認すると、車体の右側、つまりエンジンの前あたりからの漏れのようです。エンジンオイルの交換管理はあまりよくなさそうですので、クランクシャフトのオイルシールからかと思いましたが、もっと上からのようですね。ファンベルトにも大量にエンジンオイルが付着していて、こちらも交換が必要です。
このエンジン、K6AでもVVT付きで、オイルコントロールバルブが付いています。どうやら、このバルブ本体の取り付け面のガスケットからの漏れです。
驚いたことに、このバルブ全体を覆うように液体ガスケットが盛り塗りされていました…
こんな処置でお渡しするなんて…
シリコン系のガスケットをこんなに大量に塗布されていると、すべての除去に相当な時間を要します。加えて、狭いエンジンルームで思うように作業が捗りません。このような液体ガスケットの使用方法はもちろん間違っているのですが、液体ガスケットの使い方一つで整備士の質がわかります。恥ずかしい塗り方をしないように心がけたいです。
写真にあるとおり、一部オイルの通路の形状が異なっていました。(左:新品、右:旧装着品)
これがオイル漏れと関係あるのか不明ですが、これを配達くださった部品商の方は、別の工場にも同じ部品を持っていかれた様子です。
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