「そろそろこの車もダメかな… と、毎回見てもらう前に思うのですが、見てもらった後は本当に安心して車に乗る事ができます。」大変遠方のご自宅に無事帰着され、早速うれしい感想を頂戴しました。
平成7年式 E-WFY10 GA15DS 4AT 走行距離 229,000km
オーナー様の愛情が注がれ続け、内外装はもちろん、エンジンルームの隅々まで綺麗に手入れされたサニーカリフォルニアとは、約4年のお付き合いになります。とても丁寧な運転操作をされている様子で、各部の痛みは実走行距離の半分ほど。
特にこのキャブレータ式最終モデルのWFY10は、電子制御の介入がほとんどなく、各部の材質や構造が高耐久で故障の心配がほとんどありません。長い国産自動車の歴史の中で、品質が極大となった象徴的時代だったといえるでしょう。
継続検査をユーザー様ご自身で受検されるのも、今回で3回目だそうです。できることは積極的に関わりたいというお考えに感銘を受けました。今回も特別な不適合箇所なく、僕が点検整備を終えた翌日に受検されました。
唯一の不調、シフト操作が重くなったと感じられたのは、トランスミッション側のシフトワイヤー取付部の樹脂の劣化でした。
内装部品の一部を取り外すだけで簡単に交換できるワイヤーケーブルは、この年式であっても注文の翌日には到着します。
一生懸命お手伝いさせていただきますので、愛車とのお別れなどあまり気になさらず、常によいコンディションで末永くお付き合いいただければ、僕はとてもうれしく思います。