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あなたの知らない本当の走りに出会うために(ブリヂストン レグノ GR-XI プリウスαおすすめタイヤ)

世界最高品質のブリヂストン レグノの性能を発揮させるため、特に社外アルミホイールに組み込むときは入念な計測が欠かせません。

ご承知の通り、純正のホイールにはローポイントマークと呼ばれる、もっとも半径の小さいポイントがマークされています(加工精度の向上でマークされていないものもあります)。ここにタイヤ側面に赤いペイントでマークされているRFVマーク(高剛性点)を合せることで、接地荷重が掛かった状態で綺麗にタイヤが回転することを狙います。


↓スズキの軽自動車の例です。スチールホイールには青いローポイントマーク、タイヤには赤いRFVマーク

アフターマーケットで装着されたタイヤは(おそらく古い慣習で)、タイヤに施された黄色いペイントマーク(軽点)をエアバルブに合わせるていることがほとんどでしょう。これはエアバルブとタイヤの軽いポイントで重量相殺を狙う意図があるのでしょうが、ラバー製バルブは、相対的に軽量ですから、軽点合わせが重量バランス的に有効に働くとは思いません。

今回ご用意したレグノはRFVマークがありませんでした。全周でRFVが均一であるということでしょうか。そして組み合わせる社外アルミホイールは、有名一流メーカー品でローポイントマークはありません。しかし、半径が均一かを確かめるために、ホイールバランサにセンターコーンを介して取付け、ラジアル方向の振れをダイヤルゲージで計測します。

もちろんアルミホイールのハブセンターの中心精度が大切ですが、優良ホイールの中心精度は満足できるものとして、作業を行いました。

4本とも内側外側ともビード接触部で概ね0.2mm~0.4mmのホイール半径の差がありました。そして、タイヤをまず軽点マッチングで組み付け、タイヤの接地中央部でのラジアル方向の振れを計測します。さすがレグノ、大きいものでも0.7mm程度の振れしかありませんでした。

ここで今一度タイヤをホイールから取り外し、タイヤ外径の最も大きいポイントと、あらかじめ計測したホイールのローポイントを合せます。

このように位相を変えることで、とても綺麗に回るタイヤホイールセットが組めます。RFVマークがない最近のブリヂストンタイヤは、剛性的に均一でも無負荷形状的に均一になるように組み方を工夫する必要があると考えています。

静粛性の高いハイブリッド車に静粛性の高いタイヤの組み合わせです。より高い次元の走行フィールは、入念な作業の先に。
世界最高品質のタイヤを是非ご堪能ください。

    《編集後記》

    今回のタイヤ交換作業を承ったプリウスαのオーナー様は、Web上でレグノの良い噂を聞かないと、心配のご様子でした。良くない噂の第一はサイドウォールの「しなり」に起因していると思います。
    硬いサイドウォールに角張ったショルダーのタイヤは、ハンドル操作に過敏です。これを高いグリップ性能と勘違いされいていることが非常に多く感じます。
    レグノのグリップを破綻させようとしても、そう簡単には崩れないほど高いのですが、しなりの影響で、ハンドル応答に僅かな遅れを感じ、グリップ不足や腰の無さと感じるのかなと思います。
    ハンドルに過敏なタイヤは、もちろん路面からの影響も受けやすく、長距離運転では無意識の修正舵で疲労の蓄積が無視できないでしょう。ハンドルに軽く手を添えるだけで直進を保つレグノのサイドウォールのしなりは絶品です。そのしなやかさは、ステアリングを切り込む瞬間にもきっと感じるはず。

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