最初は、黒のMitoをお目当てに展示場に足を運ばれたのですが、気持ちが動いたのはその奥に佇む黄色の限定車だったそうです。
平成21年式 アルファロメオ Mito 1.4リットル 16Vターボ 6速MT 走行距離 32,000km
イモラリミテッドエディションという異国情緒たっぷりの150台限定車は、マニュアルトランスミッションしか設定がありません。不慣れな操作に最初は戸惑うだろうけど、購入を諦める理由にならなかった、とオーナー様は仰います。
今回、初めて拝見するMitoは車齢が6年。法定12ヶ月点検でお預かりし、適切な油脂類の交換を基本にお車全体を拝見しました。
下回りを見ると、世代が変わって剛性感のある構造。優しくなったアルファロメオの表情とは対照的です。
点検前、少し元気がないように感じた1.4ターボエンジンはMOTUL 8100 X-cessを得て、ターボの過給がとてもスムースになり、排気音が太く感じられるようになりました。
エンジンオイルフィルタは随分狭い場所に取り付けられていました。
そのずっと下のフェルトの遮熱カバーを取り去るとフィルターハウジングは現れます。樹脂のフィルタハウジングがターボの熱の影響を受けにくくするための構造ですが、ウォーターパイプが上に覆いかぶさっているのでフィルターの抜き取りはトリッキーです。
そして、シフト操作の違和感は、規定量の半分だったミッションオイルを適正にすることで改善されたように思います。過去の作業で何があったのかは不明です。
この度はご来店誠にありがとうございました。僕のできる範囲でお手伝いしますので、今後ともよろしくお願いします。お渡し後のご感想などお待ちしております。
↓僕も読んでいるメンテナンスブックです。アルファオーナー様におすすめの書籍です。