スチールの丸棒にスプリングが装着された写真の品物は、ダイハツ製EF-VEエンジンのSST(Special Service Tool, 特殊工具)です。
タイミングベルト装着時、適切な張力を与えるための工具ですが、以前の同メーカーEF-VEエンジンには、テンショナースプリングが元々備わっていて、タイミングベルト装着時にこのようなSSTを必要としませんでした。
輸入車のタイミングベルト交換には付き物の特殊工具は、難しい調整や組み付けの困難さ回避のための作業サポート的側面が色濃く、特殊工具無しでは適切に組めないばかりか、大変苦労する場合が少なくありません。
それに対して、こちらのダイハツの特殊工具は、テンショナースプリングそのものです。もちろんテンショナースプリングがないと、適切に組み付けることができませんが、今までは元々装着されていたものを単に省いただけと察します。
そんな、わずかなコストカットが目的なのでしょうか?