24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預りしたトヨタ ビスタアルデオ。
平成11年式 GF-ZZV50W 1ZZ-FE 4AT 走行距離 98,000km
状態の良い中古車を入手され、車齢は16年になりました。消耗品類の交換だけで全くのトラブルフリー。トヨタクオリティの象徴です。衝突安全ボディと言われ始めた初期の骨格で、剛性の高さに驚いたことを思い出します。
さて、つい先ごろ、ドイツの有名自動車メーカーが、エンジン制御のソフトウエアに不適切なプログラムを仕込んでいた事件がありました。
「自動車にソフトウエアって?」と、あなたは疑問に思いませんでしたか?
エンジン本体の改変を行うことなく、プログラムで稼動状況を大きく変更できる事実が、現代の自動車における、電子の支配力を広く一般に報せる結果になったと思います。
急速に進む自動車の電子制御化は、一般ユーザーの想像をはるかに超える規模です。これからの未来は、自動車のあらゆる部位に電子制御が介入し、自動運転車(ロボットカー)と言われるものが代表的な進化形でしょう。
アクセル、ブレーキ、ハンドルなど、全ての操作が、ドライバーの意思と関係なく動作するかもしれない恐ろしい可能性。
それを米国の腕利きハッカーが、遠隔で自動車の運転を奪取する衝撃の事実として証明しました。この種の脆弱性が暴露されると、機能を保つためのシステムは決して単純にはならず、さらに複雑に、そして、開発者の負担は計り知れません。
このアルデオは電子制御がないわけではありませんが、近年の自動車と比較するとそれは小規模で可愛らしく、アクセルもブレーキもハンドルもダイレクトな機械的連結が存在します。
ヒューマン-マシン-インターフェイスは、このような直結感に、僕はまだまだ安心を感じてしまいます。