平成27年9月1日、予告通り車検コースでのヘッドライト検査がすれ違い用前照灯(ロービーム)で行われることになりました。
検査方法変更の公示があってすぐ、各所に混乱の予想とその理由を伝えましたが、まるで地動説を唱えるコペルニクスの如し…
結局、大きな修正や緩和のないまま開始されたロービーム検査。予想通りの輻輳と不合格率で、本日受検した軽自動車検査協会京都事務所の車検コースは長蛇の列でした。
顔馴染みになった検査官とお話しすると、不合格は約半数とのこと。周知が行き届いていないことを差し引いても、ロービーム計測と判定の難易度が非常に高いことを示しているといえるでしょう。
僕はこの約8ヶ月間、傾向と対策を行って、ロービームでの車検合格率を約95%まで向上しました。しかし、計測結果を見ると保安基準ギリギリの合格も目立ち、満足のできる合格とは程遠いと感じます。
一方、従来のハイビーム検査の合格率は99%以上でした。しかも、不合格になったのは回送中にヘッドライト内部部品が破損したなどのアクシデントのみ。定められたロービーム計測は、計測誤差に対して保安基準が厳しすぎるのです。
各コースに備わるテスターの特性、ヘッドライトの形状や配光特性など総合的に判断する地道な努力を重ねてやっと「不安定な」95%の車検合格率です。
検査官の皆様も全ての検査車両を通過させるために、繁忙期でもないのに休憩時間を割き、検査時間を大幅延長して対応されていました。
フレンズ says
お疲れ様です。
こちらも散々なスタートでしたよ。
当方は2日に小牧の軽検協にて検査を受けましたが、
通常、混んで15分のところが通過に1時間かかりました。
検査車輌の半分は落ちています。
光軸よりも光度が全然足りないようでした。
また、ライトテスターの誤差や精度も関係しているようで、
以前も経験した1コースは上向きで判定される割合が多いように感じました。
検査法人もこうなることは、ある程度わかっていたはずなので、
事前に整備事業者だけでもコース貸切で講習会を開催すべきでしたよね。
たけし says
フレンズさんも大変お疲れ様です。
小牧の状況のご報告ありがとうございます。
当方京都の軽検協では、左向き、下向き不合格が目立ちました。
これは、ハイビームで光軸測定して入場している傾向かもしれません。
この簡単に予想できる混乱。段階的に移行する方法は議論されなかったのでしょうか。
きよし says
こんにちは
当地域では、ロービームでの検査が落ちやすいコースはガラガラですね。
光度不足なのは、古い車種が多いですね。
レンズ表面を研磨及びコートし、ハロゲンの場合ですとノーマル(クリアー)色の高効率(電力はノーマル品と同じで明るさがノーマルよりも明るくなる半面寿命は短くなります)に交換する事で光度不足による再検は予防できますね。レンズ表面の研磨&コートだけでも結構違うんですけどね。
ホンダ・トヨタ・三菱・スズキの古い車種は黄ばみ率が高いですね。
ロービームはハイビームとは計測方法が違いますから、再検率も高いですね。
工場で照明部の中心(丸や四角のマークがあるところ)にテスターを持ってきてうまく調整しても、支局の物は自動検出なのでレンズの形状によっては照明部の中心ではない所を検出測定するらしいです。
とにかく、しばらくは混雑混乱が続きそうですね。
はがくれE says
今月は、まだ乗用車も軽自動車も検査に行ってないですが、かなりの混みようなんではないかと察してます。土浦軽協は、いいタイミングのラウンドを予約しないと、通常でも検査が終わるまでだいたい30分から1時間コースがザラです。それを踏まえると、たぶん2時間以上はかかってるんじゃないかと思います。常に激混みです(笑)
たけし says
きよしさん>
情報のご提供ありがとうございます。
取り付け高さの検出方法やその誤差については、僕も疑問に思っていました。画像処理であの小さな照明部中心のマークを捉えることは困難な印象があるからです。テスターの設計に基準とかガイドラインとかあるように思えず、メーカー毎に独自の方法を採っているのではないでしょうか。誤差が大きくなる理由の最大の原因かもしれません。
はがくれEさん>
ありがとうございます。
京都とは随分混雑の様子が違うようで、例えば関西では大阪の支局などが近い状況だと思います。円滑な検査業務遂行を第一に早期改善を期待しています。