24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしてますBMW minicooper S は、同時にタイヤ交換のご依頼を承りました。
廉価タイヤ装着をご希望でしたので、グッドイヤー LS2000 HybridⅡをチョイス。純正で幅広で扁平の205/45R17サイズのタイヤです。このように扁平比が50%以下のタイヤを装着する場合は特に組み方に注意を払うようにしています。
↓タイヤの製造工程はこちらの動画が参考になるかと思います。
極限のクルマ技術 Extreme Vehicles (12)タイヤ技術
このような作り方で均一なものが作れるのですから、製造には計り知れない技術が満載なのでしょう。
まずは、普通に軽点合わせ(タイヤに付く黄色いペイントマークとホイールの空気入れバルブの位置を合わせ)で組んでみます。
ホイールの中心からタイヤ外周までの半径のズレをぐるりと一周測定します。こちらのタイヤホイールセットは0.87mmのズレがありました。
最もタイヤ半径の大きくなる点と、最もタイヤ半径の小さくなる点はマーキングするとおおよそ対称な位置にきます。
では、次に純正ホイールの真円度を同じくダイヤルゲージでチェックします。
タイヤの密着する部位を全周測定しますが、0.1から大きくて0.2mmぐらいのズレしかありません。
純正ホイールは中心の穴とホイールボルトで車両側に支えられますので車両との中心もずれることが少なく、また、純正ホイールの真円度も非常に高く作られていることが多いので、外力が加わるなどで歪む以外はホイールに問題があることは少なく、むしろ組み込むタイヤに問題があることが多いように感じます。
それでも、タイヤを組んだときに最小のズレに抑えるためにできるだけ円に近い組み方を心がけます。
ほんの0.1~0.2mmの改善ですが、ホイールバランサで回り具合を目視すると明らかに綺麗に回るのです。
あとは複雑な工程で製造されたタイヤの品質が剛性的に均質であることを願うのみです。
はがくれE says
ミシュランのパイロットスポーツなどのハイパフォーマンスタイヤはC3M製法でした。加硫工程の違いが真円度を高めてるみたいですね。他メーカーも呼び名は違えど同じような工程なのかもしれません。しかし、展示会で営業の人から聞いた話はなんだったのかと思ってしまいます(笑)
低偏平タイヤの場合、マークした位置にピッタリ合わせるのが難しいような気がします。今使ってるタイヤチェンジャーだと、ホイールに傷つく可能性があるので、できる限り脱着回数を少なくする方法を考えなければいけないなと思っています。
たけし says
はがくれEさん
いつもコメントありがとうございます。
C3M製法ですね。ミシュランのPS3には生産国の違いでC3Mとそうでないものが混在していると聞きます。ここ数年で何度か組んだ MADE IN GERMANY のPS3は従来製法のようでした。
扁平タイヤのマーク合わせ、難しいですね。組み付ける際の見込み違いがよくあります。少し無理が掛かるとスリップします。装着は一度切りが理想ですよね。