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トヨタ ラウム 車検整備(CBA-NCZ20)

初めて拝見するトヨタ ラウムです。法定24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)を承りました。

平成16年式 CBA-NCZ20 1NZ-FE 4AT 走行距離 42,000km

走行距離不明の中古車としてご購入され、整備記録もないので入念な点検をとのご希望です。冒頭のメーターの写真の通り、積算走行距離表示値は21,681km。メーター交換(正規販社で実施)記録ステッカーの貼付を確認しましたので、実際の総走行距離は42,000kmと考えられます。(尚、車検証の備考欄に記載の走行距離計表示値は継続検査受検時(車検時)のメーター表示を検査官が確認したものですから、実際の走行距離を表すものではありません。)

さて、実際の走行距離が42,000kmとしてお車全体を拝見すると、保管使用環境がとてもよい印象があり、大きな修復暦もなく状態は極めて良好でした。

エンジンオイルは比較的安価で好評のMOTUL H-tech 100Plus 5W-30をオイルフィルタと共に交換します。元装着されていたオイルフィルタはあまり見かけない社外品でした。

もちろん TOYOTA DENSO ダブルネームの純正品に交換します。

ブレーキディスクパッドは磨耗が見られましたので新品に交換します。残量僅少状態は磨耗が加速する懸念があるからです。(左:新品、右:元装着品)

トヨタ純正の住友製ディスクパッドを注文すると、形状変更された座面シムの同時交換指示がありました。改良情報が得やすいのも、純正部品を注文する理由のひとつです。

スパークプラグは電極に著しい磨耗が見られました。おそらく新車時から一度も交換されていなかったのでしょう。

経年劣化で細かい無数のひび割れが見られたファンベルト(補機駆動ベルト)は新品に交換します。

ワイパーラバーは不適切な幅のものが装着されていました。(正:右側8mm幅、誤:左側6mm幅)

エアコンクリーンフィルタは交換が容易なので、整備工場以外での社外品装着が目立ちます。外観でろ紙面積の違いがわかります(白が純正部品)。

ろ紙の構造や面積と吸入抵抗には大きな関わりがあります。送風不良や送風ファンの負担増にならないよう、部品選定は慎重にします。

最後にタイヤローテーションと同時にホイールアンバランスやユニフォミティ不良が無いかを確認。

全ての点検整備を終え、猛暑の京都運輸支局車検コースに持ち込みました。無事継続検査(車検)は合格し新しい車検証の2年の有効期限が与えられました。

この度は、点検整備のご依頼誠にありがとうございました。お渡し後のご感想などお聞かせいただけると、とても嬉しいです。

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