24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預りしたスズキ アルトは車齢が19年になりました。
平成8年式 E-HA11S F6A キャブレータ式 4MT 走行距離 80,000km
キャブレータ式燃料供給など、極めてシンプルな構造・構成は、エンジンオイルなど液体管理を入念に行うことで現在までトラブルフリーです。
お預りで気が付いたアイドリングが高いまま下がらない症状の原因は、キャブレータ側面に配置されているディプレッションチャンバーの機能不全です。
鋼板プレス成型の丸いエアクリーナケースの下にキャブレータが配置されています。狭い場所にありますが、ディプレッションチャンバーは単体で取り外し可能。気密点検すると、内部のダイヤフラムに損傷があるようでした。
ディプレッションチャンバーはダッシュポットと同様、スロットル(アクセル)を戻したときエンジン回転が急激に低下するのを防止する、ショックアブソーバ的な役割だと思います。新品に交換してキャブレータ各部調整し、静かなF6Aエンジンがよみがえりました。
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フレンズ says
最近はキャブ車の入庫も殆どなくなりましたね。
アルトのディプレッションチャンバー不良は定番?とか、
その昔、マイティバッグで点検してよく交換しました・・
交換後のアイドリング回転数が落ち着くと修理した実感が湧きますね!
たけし says
フレンズさん
コメントありがとうございます。
スズキの同タイプのキャブレータについているディプレッションチャンバー不良はアイドリングが高いままになるので分かりやすいのが、修理依頼の多い理由かもしれません。
オーナー様には、エンジンがとても静かになったと喜んでいただきました。