カテゴリ: アウディ

アウディクワトロ エアコン不調(A4 2.0T FSI GH-8EBWEF)

助手席側とセンター吹き出し口から冷風が出ないということでお預かりしたアウディです。

平成19年式 A4 2.0T FSI quattro GH-8EBWEF 走行距離 15,000km

以前に走行距離の少ない BMW E46 318i で冷媒不足により運転席側と助手席側にエアコン温度差(冷房時)が症状として現れたものがありました。稼働時間の少なさと冷媒減少に相関があるのか不明ですが、今回もゲージマニホールドの指示値を見る限り冷媒不足でした。HFC134aを200g追加注入し、冷気が回復したのを確認しました。

さて、欧州車にはよく見られるのですが、内装表面が劣化して粘着性を帯びるのをあなたはご存知でしょうか。

運転席ドアのインナーグリップ(兼パワーウインドスイッチベゼル)、表面の塗装がベタベタしてドアの開閉のたびに不快な感触が伴います。これは年中湿度の高い日本の環境に起因していると考えています。世界でも他に類のない特異な環境のために改良はされないのでしょう。

交換のご依頼がありましたので、内張りを一旦離脱します。

樹脂パーツの組み付けは国産車と比較にならないほど固く脆く、時間を掛けて慎重に作業しました。

そして、キーを捻るたびにメータパネルに表示される「SERVICE!」の文字。

今回のお預かりでエンジンオイル交換を実施しますので、VCDSを接続しService Reminder Interval Reset を実行します。

前回のリセットから651日目、3,700km走行でした。

冷房の効き具合は、今年の夏の経過で適切な処置をしたいと思います。どうぞしばらくの間、経過観察にお付き合いください。

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