初めて拝見するダイハツ タントは、最近他店で中古車としてご購入され、程なくして継続検査の時期になりました。
平成18年式 CBA-S350S EF-VE 4AT 走行距離 82,000km
今まで手入れされた部分を中心に点検を進めようと思いますが、記録簿の搭載がありませんので1箇所ずつ入念に点検します。
不適切な形状のエアクリーナは、適切なものに交換。
この年代のEF-VEエンジンのイグニッションコイルはエアクリーナボックスの中に配置されていて、濾過前の吸入空気に晒されています。コイル冷却の効果を狙ったのでしょうか?コイルの延命につながればいいですね。
リアの車軸につくクラウンナットはオーバートルクで座金にナットが著しく食い込んでいました。
そして、スピンドルキャップはハンマーで何度も叩かれて変形していました。
どちらも新品に交換します。
そして、フロントブレーキキャリパのダストブーツには大きく破れた箇所が。
ピストンをコンプレッサエア圧で抜き取り…
取り外したダストブーツは2箇所破れていました。これは不適切なパッド交換作業の結果です。
その他、バッテリーターミナルの緩み、バッテリーホルダーの組み間違えなど、手を入れたほとんどの箇所で適切でない状態を発見し、適切な状態に整備しました。予想以上に追加部品が発生しましたので、部品待ちで作業中断。他車種の難解な整備要領を解釈する時間が作れました。