実は、ハイウェイシミー(高速走行時微振動)のほとんどがタイヤ&ホイールのアンバランスに起因しています。タイヤショップを渡り歩いてホイールバランス調整をし直してもハンドルブレが解消しないのは計測基準がそもそも間違っているからかもしれません。
通常、ホイールの中心穴にコーン状のアタッチメントを宛がってホイールバランサーに装着します。中心穴に腺接触して固定する方法は、中心穴がホイールと同心であることが条件ですが、まれに違うものがあります。コーンアタッチメントは作業性が良いのですが、中心穴が同心でないものに対してはホイールナット(ホイールボルト)取付穴を利用した別のアタッチメントに装着するなどの気配りが必要でしょう。
さて、アルファロメオ純正のUSEDホイール内側にはたくさんのバランスウエイトが貼り付けられていました。
貼付されていたウエイトを全て剥離し、ホイール単体で計測すると30gものアンバランスがあることが分かりました。
そして、タイヤとホイール、双方のアンバランスと相殺する位置で組み直すと、このようにバランスウエイトが大幅に減らせることがあります。
意匠面にバランス取付できないタイプのホイールの場合、アウターアンバランス調整には、ホイール内側のできるだけ外側に、最外側で作用する重量の割増ウエイトを貼付します。この場合、インナーアンバランスにも作用することがありますので、できるなら少ないウエイト貼付にするべきでしょう。
他に、ビードとリムの密着など、注意を払う要素が非常に多いのがタイヤホイールの整備です。高価な機器でなくても丁寧に組み付け・計測・調整することで高速道路を快適に走行することができると考えています。
↓僕も読んでいるメンテナンスブックです。アルファオーナー様におすすめの書籍です。
お江戸のM says
クサカ自動車 たけし様
いつも為になるお話ありがとうございます。
タイムリー(?)な話題で勉強になります。
ある程度は気にしていたつもりですが、どうも僕は
ハンバーガーと懐石が分からない部類に近いようです。
道具だけ良くてもそれを使う人の「知識」と「技術力」が大切なのですね。
そういえば後から聞いたのですが本人は京都に行っていたそうです。
たけし says
お江戸のMさん
コメントありがとうございます。
最近、Mさんから話題提供いただいておりましたので、ご紹介いたしました。ホイールバランスについてはいろいろと情報が氾濫していて、当方でも試行錯誤の連続です。
はがくれE says
歪んだりしにくいと思うスチールホイールでさえ、タイヤの良し悪しでバランサーに示されるウエイトの重さにビックリします。
バランスが取れてさえいればいいのであれば、表示が0になるよう何ヶ所でも何グラムでも付けていけばいいだけなのかもしれませんが、やはりウエイトのムダにもなりますし、見た目にも良くない気がするので、できるだけ最小限に抑えたいですね。
たけし says
はがくれEさん
コメントありがとうございます。
タイヤに限ったことではありませんが、「整備」というのは本当に難しいと思います。
少しでも不安定な要素を減らすために使用する品物(パーツ)選びが慎重になってしまいます。粗悪なパーツを装着すると整うどころか乱れてしまいますよね。