稼働時間の極めて短いスマートは、年間走行距離が数百kmです。
平成14年式 GF-MC01M 軽登録車 走行距離 46,000km
通常走行距離を目安に実施されるエンジンオイル交換は、このように極端に走行の少ない自動車に対しては「期間」を目安にします。概ね6ヶ月に1度の交換が理想でしょう。
(↓照明色が同じで違和感のないスズキ純正CDチューナーが納まります)
ガソリンなど石油系の燃料は炭化水素ですから、燃焼すると水と二酸化炭素になります。この水分と、大気汚染物質として知られる窒素酸化物(NOx)がエンジンオイル中で強酸として存在することが、エンジンオイルの劣化を加速させたり、エンジン内部にダメージを与えるのではないかと考えています。
短期間の航続距離の長い車両と、短距離走行を繰り返している車両、同じ使用距離で抜き取ったエンジンオイルの臭いに明らかな差が感じられるのは、油中水分量の違いが大きいのではないかと察します。
世界でも類を見ない年中通して高湿度な日本の環境は、人体にも機械にも過酷です。同様にエンジンオイルに含まれる水分も少ない方が劣化が遅く、機械へのダメージも少ないでしょう。
僕がお客様個々に設定する異なるエンジンオイルの交換時期は、油中水分量との相関が強いと思います。主に高速道を走行されるお客様は10,000km毎の交換で、期間にすると約3ヶ月。それと対照的にこちらのスマートのお客様は、距離にすると100kmほどですが、きっちり半年毎の交換を実施します。