24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしています奥の三菱 ミニキャブバン。
平成21年式 GBD-U61V 3G83 3AT 走行距離 27,000km。
フロントディスクパッドの交換時期としては走行距離が少ないのですが、写真の通り車両外側に配置されているパッドが磨耗限界近くまで減っています(左の2枚は新品)。
対して内側のパッドは7~8分はあります。このような内外で磨耗具合が極端に異なるのは機械的な異常ではなく、駐車環境と走行頻度に大きく関わります。雨水の飛沫の影響を受ける場所に駐車されると、鉄製のディスクロータは瞬く間に表面が錆で覆われ、毎日稼動していないと腐食が進み表面の荒れがひどくなります。荒れたディスクロータ面に擦れるディスクパッドはヤスリで削られるように磨耗し、写真のような内外差が出ると考えています。
これは非常にわかりやすい例ですが、走行距離が極端に少ない車両は特異な状態になっている場合が少なくありません。点検項目を網羅することで思い込みや見落としを回避できます。
はがくれE says
ここまでの偏りではないのですが、いま作業してるタンドラは同じような状態です。
前からピストンやスライドピンの動きが悪くない時は何が原因か?ってことに疑問を持ってましたが、お客さんにはとにかく少しでも多く乗ってくれとアドバイスできそうです。
たけし says
はがくれEさん
同様の事例は、U61系に目立ちます。悪い条件が重なりやすいのかもしれません。多走行のものには見られない現象ですので放置時間が関係しているのは間違いなさそうです。