乗り心地改善のためショックアブソーバ交換でお預かりしているアルファGTの試運転。
『ピー!』という突然の警報音に驚き、理由をインパネに求めると、それは燃料が尽きかけているという報せでした。
平成17年式 GH-93732L 936A 6MT 走行距離 102,000km
賀茂川沿いを走行中、確か1/4程度の残量を示していた燃料計が突然0になったのです。店から5kmほど離れた山坂道の入り口を前に、暑くもないのに汗がこめかみを流れます。燃料タンク内の残量センサーの「浮き」が高い位置で固着していたのが急に解け、『実際はほとんど入っていない状態』だったかもしれない… とにかくエアコンをOFFにし、エンジン回転を抑えて走行します。
無事店に到着し、何度か再始動しますが、燃料計は0を指したままピクりとも動きません。
早速オーナー様にご報告申し上げると、偶然のタイミングだから追々対策しましょうと、大変寛容なご配慮をいただきました。ご理解に心より感謝申し上げます。
久しぶりのイタリアンに翻弄される気持ちを落ち着かせるために、追加でご依頼のあったシフトノブの交換をしましょう。
強めに引くだけで簡単に外れる純正のノブ。
アルファロメオのエンブレムをあしらったデザインのものに換装します。
日付が変わっても尚、キーを捻ると燃料計はゼロで警報が鳴りますので、朝までそのままにして店を後にしました。
そして翌朝、変わらずゼロに張り付く燃料計。
ところが、最寄の給油所で、タンク容量63リットルに対し、約35リットル給油したところ、何事もなかったかのように燃料計が動き出し、3/4以上を示しました。
フロート(浮き)が残量0の位置で固着したのでしょうか?原因不明のままですが、経過を観察いただくことにしました。
↓僕も読んでいるメンテナンスブックです。アルファオーナー様におすすめの書籍です。
読者様からのお便り