乗り心地改善のご相談を受けましたアルファGTです。ベルトーネの手がけた車体は斜め後姿が特に美しいですね。
平成17年式 GH-93732L 936A 6MT 走行距離 102,000km
エンジンの勇ましさとは対照的に足回りが頼りなく、ハンドルをしっかりと握っていないと不安を感じるほどだと、オーナー様は仰います。早速ご来店いただき試乗しますと、なるほど足元がバタバタと落ち着かず路面を捉え切れていない様子です。
まずはショックアブソーバの交換と、関連するラバーパーツやアーム類の交換をご提案しました。
フロントのウィッシュボーンサスペンションはこのようにアッパーアームとそのブラケットと共にショックアブソーバを離脱します。
アッパーアームは、支点のラバーが擦り切れて異音を発したり、ボールジョイントに軋みが出たりと問題の多い部位ですので同時に交換します。新品アッパーアームのボールジョイントのダストブーツの青いリングを外し、充填不足に感じるグリースを追加で注入しておきます。
円形の位置決めがずれているのがわかりますか?分解した形跡がないのでおそらく新車からの状態と思います。正規の状態に組みなおしました。
暫定的に組みあがり、試運転に出かけます。ステアリングのセンターが写真の通り左に傾いています。このようにわかり易い部位を始め、様々な箇所の微調整を施して仕上げに向かいます。
↓僕も読んでいるメンテナンスブックです。アルファオーナー様におすすめの書籍です。