燃料消費抑制の仕組みの一つ「アイドリングストップ機構」
半年前に新車のN-WGNをご購入いただいたお客様は、6ヶ月点検時にアイドリングストップに対する疑問と不安を打ち明けられました。
アイドリングを頻繁に停止しては再始動。忙しなく再始動を繰り返して、燃費向上の恩恵をうけているのかもしれないが、バッテリーやセルスターターなど始動装置への負担の増大が心配だとおっしゃいます。
僕もいまだに、突然のアイドリング停止に驚きます。安定しているのが正常な状態と認識しているアイドリングが停止すると、反射的に「異常」と感じるからでしょう。
お客様には、アイドリングストップする場合としない場合で実際の燃費を比較し、有意差がなければアイドリングストップを常時キャンセルする装置の装着をご提案しました。
同じ本田技研のスーパーカブ。タイヤ交換で入庫していました。
こちらはキャブレータ式の燃料供給でアイドリングストップ機構などもちろんありませんが、カタログ燃費は100km/L以上、実質燃費は約50km/Lと驚異的な燃料消費の低さを誇ります。
2輪と4輪を単純に比較することはできませんが、キャブレータ式のスーパーカブには、困惑するような仕掛けがなくシンプルで、高耐久な品質にも安心感があるのです。
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ホントはこれが一番燃費に効きます
たつや says
アイドリングストップといえば今に始まったことではなく、短期間ながらKP61にもついてるグレードがありましたが、あれはどんな仕組みだったのか気になります・・・
セルやバッテリーの性能は今の時代とは違うので耐久性に問題があり、廃止になったのかもしれませんね。
たけし says
たつやさん
僕の聞いたところでは、現在の機構は5秒程度のアイドリングストップで燃料消費抑制に効果があるそうですが、KP61時代のものはもっと長時間アイドリング停止しないと効果がなかったとのことです。時代背景もあって普及しなかったのだと思います。