走行距離20万キロを超過したところで、オートマチックに「滑り」が生じるようになり、動力伝達がうまくいかない状態に陥ったスズキ キャリィです。
平成17年式 LE-DA63T K6A 3AT 走行距離 207,000km
市街地で品物の配送のお仕事で使用されているお車ですから、ストップ&ゴーが頻繁で、大きな負荷が各部に掛かります。新車のときから継続してお世話していて、ATFはスズキ純正2384Kを車検毎に交換していました。
単純に計ることはできませんが、高速道多用されている普通車なら40万~50万キロ走行相当耐久したという感覚です。抜き取ったATFは汚れも相当でしたが、金属粉の多量混入も確認できました。
トランスミッションを外してエンジン前部が下がらないようにサポートし、
トランスミッションを離脱。
用意したリビルトミッションの各部を点検すると、セカンドブレーキピストンが収まるカバーに違いがありました。
懇意のスズキ販社のサービススタッフに伺うと、こちらの5型DA63Tでは、セカンドブレーキピストンダンパーという名称のソレノイドが内蔵されていて、走行性能(変速ショックの低減?)改善の仕掛けだそうです。それが後の6型DA63Tからは当該仕組みは廃止されたとのことでした。電子制御されているものですからソレノイドの有無を無視するわけにはいきません。
詳細をリビルト業者に伝えるとやはりソレノイド付きのものがあるそうで、搭載前の点検で発見できてホッと胸を撫で下ろしました。
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