車検整備でお預かりした原動機型式違いの2台のカローラフィールダは、双方ともロービームヘッドライトがプロジェクタータイプのHID。
平成24年式 DBA-NZE141G 1NZ-FE CVT 走行距離 26,000km
平成20年式 DBA-ZRE142G 2ZR-FE CVT 走行距離 90,000km
Z型配光と呼ばれる高さ違いの水平カットオフラインが特徴です。
《NZE141G》
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左灯:不明(○) 不明(○)
右灯:不明(○) 下方合格範囲ぎりぎりと口頭で報告(○)
《ZRE142G》
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左灯:左方4cm(○) 下方10cm(○)
右灯:左方3cm(○) 下方10cm(○)
次に中古新規検査のラウム
平成15年式 UA-NCZ20 INZ-FE 4AT 走行距離 55,000km
ヘッドライトのレンズもリフレクタも経年を感じない綺麗なものですが、ロービームの配光は、斜めのカットオフラインと水平のカットオフラインが大きく乖離していてエルボーポイントの見極めが困難でした。
結果は、
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左灯:左方39.4cm(×) 上方4.2cm(×)
右灯:左方22.8cm(○) 上方1.5cm(×)
検査官から頂いたメモの左下のイラストは、カットオフラインが離れていて、自動計測では斜めのカットオフラインの右下端を測定したという説明です。僕は離れている双方のラインを延長して結んだポイントをエルボーポイントをみなして調整しましたので、計測値が左上になるのは辻褄が合います。
この不合格になった調整で、夜間の視認性に問題がないことは確認しています。自動計測で合格範囲にしようとすると右下に向きすぎて夜間視認不良に陥るでしょう。
今はまだ、ハイビームの検査で受検可能ですので、調整が容易なハイビーム検査で再受検。全く調整しないまま車検合格をいただきました。
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piquet says
はじめまして。
今日、知り合いの工場に依頼して陸自で検査を通してもらったのですが、3月の繁忙期あたりからロービーム検査の基準がずいぶんと緩和されていたとの感想でした。
3年前の駆込みエコカー減税需要による影響で今年の3月はずいぶんと混雑していたようですね。
検査を通って気分一新、週末はHS峠にでも行ってみようかと思っています。
たけし says
piquetさん
コメントありがとうございます。
まず、ロービームの基準緩和の公表はありません。
検査コース混雑回避のための不適切な検査だったのではないかと察します。検査官はもっと審査事務規定に従順でなければならないと思います。検査業務の根底を揺るがす行為だったとすれば大変遺憾に思います。
審査判定の方法が不適切と判断されるなら、まずはそれを改定する方向で議論しないといけませんね。