24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしています2世代目プリウスです。
平成16年式 DAA-NHW20 1NZ-3CM 走行距離 96,000km
プリウスのブレーキは回生ブレーキ協調システムで、いわゆる電子制御の介入があるブレーキです。ブレーキフルードの交換作業には外部診断機があると円滑に行えますが、外部診断機の手助けがないと手順が煩雑で、それゆえ単純なシステムでないことがわかります。制動にかかわる重要な部位が電子制御されていると、システムの外郭は承知していても品管を含めた全貌を知らないために不安があります。しかし…
それは、トヨタの超高品質に支えられ、緊急時には予定されたフェイルセーフが正常に働くことでしょう。
その他、多くの電子制御システムで支えられるプリウスは、定期点検でも外部診断機のシステムスキャンが欠かせません。
ヘッドライトはハイビーム、ロービーム共、同一HID光源を使用しています。光を遮蔽する構造体がHIDバーナー近くで移動し、カットオフラインを描くように仕組みされています。
左灯は特に斜めのカットオフラインが階段状になっていて、車検コースのヘッドライトテスターがどのように反応するか楽しみです。
3月の繁忙期もピークで、本日も待ち時間は90分。
結果は、
自社ヘッドライトテスターの調整値は、左右方向0cm、下方6cmに統一しています。
合格範囲は左右にそれぞれ27cm、下方2cm~15cmの範囲です(いずれも車両前方10mの照射位置での計測値)。
マルチテスター上で、ヘッドライト計測の前にパッシングで合図するスピードメーター計測がありますので、ヘッドライト計測直前までヘッドライトは消灯しています。HIDは放電管ですから、最高光度になるまでにしばらく時間がかかるため、最初に計測が始まる左灯で、計測が難しかったのかもしれません。検査コースの審査判定方法に、整合性のある手順や方法がまとまることを期待します。