前回記事『アイドリング回転数が高い スズキ ジムニー (V-JA11V)』の続きです。
中古車でご購入されたときから装着されていた、社外品のステンメッシュブレーキホースは、右側だけタイヤに干渉してメッシュが一部擦り切れていました。
平成7年式 V-JA11V改 F6Aターボ 5MT 走行距離 142,000km
お客様は、応急的に結束バンドでブレーキホースに湾曲を与えて干渉を防いでおられました。
ブレーキホースは間違った装着で捻れているものを見かけます。特に社外品のブレーキホースは注意が必要なものが多いので、片側だけ干渉していたのは不適切な装着が原因だったのかもしれません。ブレーキフルードのリザーブタンクに、負圧を与えてブレーキライン切り離し時のフルード流出を最小に抑えます。この処置はエア抜きを短時間で容易にするための配慮です。
ご提供いただいたノーマルのゴムホースに交換しました。
ステアリングをいっぱいまで切っても干渉は無いようです。
リア側も交換。
こちらのジムニー、運転席にMade in W.Germanyのレカロが装着されていました。
お客様が以前にお乗りだった いすゞ アスカ に装着されていたのを、お車を手放された後もご自宅で大切に保管されていたそうです。偶然、後ろの2柱リフトには、2脚ともMade in W.Germanyのレカロを装着した昭和63年式の いすゞ ジェミニが24ヶ月点検で入庫しています。
そして、新品のウォーターホースと、アイドルコントロールバルブが到着し、完全暖機後アイドル調整を施して完成としました。
この度は、たくさんの作業のご依頼誠にありがとうございます。できる範囲でお手伝いいたしますので、今後ともよろしくお願いします。
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はがくれE says
リザーバータンクに負圧をかけとくツールがあるのは知りませんでした。
いつもホースクランプツールを使いながら、ホースに与えるダメージはどうなんだろう?といつも疑問でした。
いろいろやり方を考えながらやってますが、ホースを外すときだけクランプしてその後漏れないように対処をしてクランプ外すって事に最近は落ち着きました。
でも、これだったらそんなことも考えなくてすみそうですね。
たけし says
はがくれEさん
コメントありがとうございます。
仰せの通りクランプツールの懸念は払拭できませんよね。
ただ、こちらの道具も万能ではなく、使用できない形状のリザーブタンクがあります。