エンジンが始動しなくなったと入庫しました原付バイク、初代モンキーZ50M
エンジンは極めて単純な機構です。
まずは点火系統、スパークプラグの点検です。スパークプラグを取り外してシリンダヘッドにスレッド部を宛がってクランキング。
中心電極間のスパークではなく、側方に火花が飛んでいるのが確認できます。燃料過多でカーボン堆積が進んだのでしょう。いわゆる「カブり」ですね。清掃や燃料乾燥を試みますが、よい火花が得られません。
新品に交換してエンジンは難なく始動しました。
キャブレータの調整スクリューでアイドリング時の調整を施しました。走行距離の極端に少ない車両ですからこのような不調が出るのかもしれません。
お江戸のM says
たけし様、
こんばんは。
時々登場する手入れの行き届いたモンキー綺麗ですね~!
折角、お近くに主治医がいるのですからもう少し
乗ってあげたらモンキーも喜ぶのでは...
京都にモンキー う~ん似合いますね。
羨ましい~...
たけし says
お江戸のMさん
コメントありがとうございます。
こちらのモンキーは昭和42年頃製造のものと伺っています。現状保存を第一に、いつでも稼動できる状態を目指してお手入れされている個体です。
年間走行距離を持ち主様のご自宅との1往復に限っているのはエンジンの調子を出す以上に各部の機能を保つための配慮です。
しかし、こちらのバイクは大切な部分に樹脂など劣化の極端に早い材料を使っていません。交換部品不要で手入れのみでよみがえる機能の多さに驚きます。
生産の合理性を追求しすぎた現在の乗り物と比較すると、愛情の掛け甲斐があると申しますか、裏切りがないというべきでしょうか、日本の工業製品の原点を感じながら毎回お世話させていただいています。