タクシー専用車両 トヨタ コンフォートを12ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしました。
平成16年式 ABA-YXS11 3Y-PE 4AT 走行距離 104,000km
例えば交代勤務体制の下で稼動するコンフォートは、多いもので70万キロ以上を走破します。この耐久性は、言うまでもなくトヨタの超高品質に支えられて実現できる性能です。
往年のエンジン3Y-PE(OHV)に、サスペンションは、フロント:スピンドル一体型マクファーソンストラット、リア:5リンクリジッドアクスルという古典的かつシンプルなサスペンション構成で、その他、各部強化、大容量化されていますので、故障や磨耗に極めて強い構造です。
リアブレーキのホイールシリンダは、車体の大きさと不釣合いに感じるくらい大きい、15/16インチ。
ブレーキドラムも内径が256mmとハイエース並みに巨大です。
さて、コンフォートのエンジンは燃料がLPGです。LPG圧力容器はトランクルーム前端に配置されています。そして、LPガス等燃料装置の検査が車検時に義務付けられています。
僕は、京都運輸支局に申請し、支局長からLPG検査員と認定されていますので、検査成績表の作成ができますが、自動車整備士の資格だけではLPGを燃料とする車両の車検を行うには不十分なのです。
そして、今回もデータ収集のため、すれ違い用前照灯で車検に挑みます。
今年の2月の車検場は珍しく混雑している日が多いです。
結果は、
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左灯:右方6.3cm(○) 下方9.5cm(○)
右灯:右方7.7cm(○) 下方10.5cm(○)
マルチテスターコースでの計測値は自社テスターと比較してやや下向きの傾向がみられます。
自社ヘッドライトテスターの調整値は、左右方向0cm、下方6cmに統一しています。
合格範囲は左右にそれぞれ27cm、下方2cm~15cmの範囲です(いずれも車両前方10mの照射位置での計測値)。
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フレンズ says
コンフォートは手がけたことがないのですが・・
リヤドラムは相当大きいんですね!
ホイールシリンダー、鋳出しの『トヨタ』ロゴが時代を感じさせます!!
たけし says
フレンズさん
コメントありがとうございます。
現行のコンフォートはT型ツインカムエンジンになり、燃料供給方式も変更されています。
旧来の構造や部品を多用しているのは、それを作り続ける歴史がその高品質を成り立たせているのでしょうか。