メーターパネル内にある燃料計が走行中の車体の揺動に影響されてフラフラと落ち着かず、残量が判りにくいということを車検時に伺っていました。
平成12年式 GG-EE103V 5E-FE 3AT 走行距離 94,000km
現状を確認しますと、お客様のおっしゃるとおり、停車時に半分よりやや上を指している燃料計の指針は、走行すると満タンから残量1/4の間を大きく揺れ動き、全く落ち着く様子がありません。燃料タンクには、燃料残量を計測するセンダーユニットというセンサーが内臓されています。いわゆる「浮き」が上下して残量を計るのですが、走行中は燃料タンク内の液面は絶えず激しく揺れ動きますので、その動きにあわせて動くセンサーの出力をそのまま表示すると、今回のような落ち着かない表示になります。
表示が鈍感になるような仕組みが燃料計には備わっていて、こちらのカローラバンの燃料計の場合、正常なものは針の動きに抵抗があります。給油したときにすぐに針が上昇しないのはこの仕組みのためです。(そのほか、電子回路的にスタビリティを持たせているものもあります。)
今回の故障は、その抵抗が少なくなり、入力に対して指針の俊敏性が良すぎたようです。
燃料計の部分だけ部品供給がある親切設計でした。