いすゞ ジェミニ のヒーター修理です。
今年の初夏、室内に配置されいてるヒーターコアユニットからクーラントが漏れ出し、助手席の床が水浸しになるトラブルに見舞われました。暖房を必要としない季節の故障でしたので、ヒーターコアにクーラントが循環しないようにバイパス処置して今日に至りました。
昭和63年式 E-JT190 走行距離 184,000km
ご承知の通り、水冷式エンジンを搭載した自動車の車室内暖房はクーラントが担っています。クーラント管理が悪いものはヒーターにも影響するということです。しかし、こちらのジェミニの年式、走行距離になると、クーラント管理がいくら良くても経年変化は避けられないようで、ついにヒーターコアユニットからのリークが始まりました。
ヒーターコアの交換のためには、多くの場合、車内のダッシュボートや空調設備を全て取り去らないと到達できない部位に配置されていて、作業時間が掛かるばかりでなく、特にこちらのジェミニのように車齢が20年を越えるようなものは、室内部品の残留歪みが邪魔をして、再組み付け後にビビリや軋みといった不具合が出やすいので相当慎重に作業を進めないといけません。ジェミニのヒーターコアはアルミニウムの両側に樹脂成型の部品が組み合わさったものでした。
いすゞの部品供給は途絶えることがないのでしょうか?この特殊な部品が注文日を含めて3営業日で手元に届くのですから。
ヒーターコアの入る位置を室内足元から覗き込みます。
すると幸運なことに、ジェミニのヒーターコアの交換は、空調の一部のカバーを取り去るだけでできるのです。
拍子抜けするくらい簡単なヒーター修理でした。
今年の冬は京都市内で12月に積雪があるほど厳しく、暖房の無い車内は想像を超える寒さでしょう。何とか年内に作業を終えることができ、オーナー様には暖かいお正月を迎えていただくことができました。
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