いつの時代もクラウンは最高級。世界中どこを探しても、これほど真面目でこれほど高品質なクルマはないでしょう。車名からグレード名まで英国調ですが、それはすっかり日本の自動車文化の象徴。
平成17年式 DBA-GRS182 3GR-FSE 走行距離 93,000km
クラウンロイヤルサルーンを24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしました。
この世代にクラウンは刷新され、直列6気筒エンジンに替わってコンパクトなV型6気筒エンジンを搭載。モノコックフレームも様変わりしました。しかし、ハンドルを握ると紛うことなきクラウン。ソフトな路面の捉え方と静粛性。同一原動機、同一車台で構成される他車種と一線を画します。
さて、整備の内容は、まずウォーターポンプ交換です。10万キロ目前で異音を発していました。縦に短いV6ユニットはウォーターポンプ交換のためのスペースは十分で作業が捗ります。
横に長いウォーターポンプ、取付けボルトを順に取り外すと桃色のクーラント液があふれ出ます。
次に点火プラグの交換です。
直接気筒内噴射式のエンジンは点火プラグが特殊です。3極接地でしょうか、見かけない先端形状です。京都のトヨタ部品に在庫が3本しかなく、残り3本は週末にならないと入荷しないとのこと。点火プラグのような消耗部品に在庫が十分ないということは、正規販社も含めてアフターメンテナンスで純正品をほとんど使用していないという証です。
これだけ特殊な先端形状に理由がないはずありません。直噴エンジンは特に火炎伝播が重要と聞きます。適合表でいくら社外の長寿命適合品があったとしても、純正プラグを待ちましょう。
そしてブレーキディスクパッドは必ず耐摩耗性に優れた純正品を使います。曙ブレーキ製でした。
点火プラグ交換保留とし、先に車検証有効期限更新のため京都運輸支局検査コースに持ち込みました。
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