前回『アイドリング不調のトヨタ アレックス(その2、CBA-NZE121)』の続きです。
アイドリング不調と、エンジン回転上昇に不調が確認できたトヨタ アレックス。
平成16年式 CBA-NZE121 1NE-FE 4AT 走行距離51,000km
点火系統及び、エアフロセンサーの点検を経て、スロットルボデーに注目します。フェイスリフトのあったモデルから、フライバイワイヤ式の電子スロットルになっています。
バイパス通路を設けたISCV方式とは異なり、アイドリング時の吸入空気は、スロットルバタフライの開度で調整されるようになりました。スロットル開度の小さい領域では、汚れの堆積が影響すると考え、内部の確認を行います。
エアクリーナ側のスロットルバタフライは大変綺麗に見えます。
しかし、スロットルバタフライを全開にすると、奥には大量のススが堆積してポートに段ができるほどでした。
専用のクリーナーを少量ずつ噴霧し、指で丁寧にポート内を清掃します。ご覧の通りの汚れです。
最後に電子スロットルの学習を経て調整完了。円滑なエンジン回転上昇が得られ、アイドリングも安定しました。温間始動性も向上しました。
ところが数日後、全く症状が以前と変わっていないとお客様から連絡が入りました…