積雪の多い地域を走行する自動車は、融雪剤による下回り腐食の心配があります。
平成18年 DBA-TNU31 QR25DE 走行距離 61,000km
下回り状態の良好な中古車をご購入され、これから融雪剤の影響を受ける地域でご使用されるとのことで、本格的な冬の到来の前にしっかりと防錆処理することにしました。防錆塗装の前に高圧洗浄機で下回りの汚れをしっかりと除去し、一晩乾燥させます。そして、錆びやすい溶接ビード、金属パネルの重複箇所などを重点的に、全体を隈なく塗装処理します。
使用する塗料は三菱FUSOのネオアクアコート。透明の液体ですから一般的な黒色の防錆塗料と違い、部品の色が変色することなく綺麗な仕上がりです。
そして、先月の12ヶ月点検時にご指摘申し上げておりました、フロントブレーキキャリパーのピストンブーツの破れ。
これは、前作業者がブレーキパッド交換時の不注意で損傷した典型的な失敗例です。融雪剤がブレーキピストンに浸入すると、錆びて固着するような危険な状態に陥りかねません。
今回のお預かりを機会に分解整備をすることにしました。
これで冬支度も完璧です。安心してこの冬季をお過ごしください。
この度は作業のご依頼誠にありがとうございました。
《関連記事》
新車時の下回り防錆塗装（スバル レヴォーグ DBA-VM4）
三菱ふそう ネオアクアコート(アンダーコーティング防錆剤)
自動車のアンチエイジング(スバルサンバーTV2, フォレスターSG5 錆止め塗装)
読者様からのお便り