先日、駆動モーターのギア磨耗によって作動不良を起こした日産セレナ。
リサイクルパーツには制御ボックスも同梱されていて、モーターと制御部双方の故障の頻度が同程度あると予想されます。
懇意のリサイクルパーツ業者に依頼する理由の一つに、注文した部品以上のアレンジが加わることにあります。同系統の故障はリサイクルパーツ使用でも極力避けたいものです。
さて、制御ボックスを分解するとプリント基板専用の「足」がついたメカニカルリレーが複数配列されていました。サプライヤはパナソニック(TAIKO)。
電磁モーターの駆動に使われるメカニカルリレー。PCBに半田付けされたものはもちろん単体の交換は基本的にできません。メカニカルリレーは単体で交換できるタイプから、交換できないプリント基板タイプへ、そしてパワーMOSFETなどのソリッドステートタイプなどの小型で超長寿命の素子へ変遷して、小型化、ユニット化が今後進んでいくものと思います。
ブラックボックス内と予想できる点検は、良品交換が時間的には早いので、つい甘んじてしまいますが、故障の核心に迫れない違和感は残ったままになります。