ミニバンのスライドドアは、電動補助が備わるものがほとんどになってきました。
平成15年式 TA-TC24 走行距離 209,000km
調子よく動作しているときは便利な電動補助機能も、ひとたび不調になるとアシストモーターを含めて手動で動かすことになるので開閉動作が非常に重く、普通に使用することが大変困難になります。
今回の故障は、スライドドア全開位置で、アシストモーターユニットから「カタカタカタカタ…」と大きな音と、ドアに小刻みな振動を発するというものです。
樹脂のギアに損傷が生じてスリップし、モーター電流が上昇しきらず、終端検出がうまくいかない様子です。
(↓修理後モーターを分解してみました。ギアの中央部が磨耗してるのがわかるでしょうか?)
分解修理は基本的にできません。
アシストモーター、ワイヤーケーブル、コントロールユニットのリサイクル品を取り寄せて全交換することにしました。
部品は右リアのクオータパネル内に配置されています。
3列目座席と内張りを離脱すると比較的単純な機構が露わになります。特に難なく取り付け完了し、初期学習(全閉、全開位置学習)を経て修理完了としました。