ヒューズの金属疲労で導通不良に陥り、ウインカーが作動しなかったルノー ユイット(8)。
新しい ヴァンサンク (25) Aのヒューズを装着しました(^^)
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不思議に感じていたオリジナルのフラッシャーが早い点滅だったのは、6V仕様のフラッシャーユニットだったからで、こちらも新たに用意したカニ印、ナイルズの12Vフラッシャーユニットを装着します。
さて、走行時の異音も伺っていましたので、引き続き診断です。
1963年型 R1130 4MT 走行距離 6,000km
走行時にハンドブレーキ操作をすると鳴き止みますから、まずはパーキングブレーキ機構の点検をしましょう。
驚いたのはリアブレーキがディスク式だったこと。3穴の15インチスチールホイールを離脱するとパーキング機構内臓の小さなディスクキャリパーが現れます。
太い割りピンを抜いてパッドホルダーを起こし、固着気味になっていたパッドを点検。
案の定、偏磨耗してパッドの端がめくれる様な形状になっていました。この部分が鳴きの主原因でしょう。
分解時にポロッと落ちてきたゴムチューブは、バイブレーションダンパーと称され、キャリパーの振動やパッドの鳴きを抑制する重要な役割のようです。
硬化、劣化が進んでいましたので、大きさの似たゴムチューブを挿入します。
偏磨耗したディスクパッドは早くも磨耗限界。国内では入手困難なパッドですがebayその他で比較的簡単に入手ができそうです。
パーキングブレーキ機構は、現代の車のように自動調整ではないため、比較的短期間の点検整備が欠かせない印象です。ブレーキに限らず、他の部位も同様なのかもしれません。
かつて車齢が10年を越えると1年毎の車検が義務付けられていたのは、このルノーのように頻繁な手入れを必要とする自動車だったからでしょう。