同じ自動車の故障でも、小範囲の部品の取替えで完全に修復できるものと、たとえば冷却水路の腐食のように、一部に現れた故障が広範囲に波及していることを表していて手の施しようがないものの2種類に分けることができます。
自動車内部の腐食を防ぐには、液体類の適切な交換が効果的。適切なメンテナンスを施した車とそうでない車、車齢7年を経過したあたりから著しい差が出るのは、人間の生活習慣とよく似ているかもしれません。表面化してしまった腐食を慌てて食い止めようとしてもほとんど効果がないばかりか、バランスを崩して却って悪い状態に陥ることも少なくありません。
そして、外部については綺麗に塗装されたボディーに目が行きがちですが、下回りを忘れてはいないでしょうか?
毎年この時期にご依頼のあります、錆止め塗装を施すスバルの2台。
融雪剤が撒かれる地域で使用されるお車ですから、下回りのスチーム洗浄と防錆塗料の全面塗布を実施しています。融雪剤は塩化カルシウムと呼ばれる大変粘性の高い物質で、下回りの入り組んだ部品各部にまとわりつきます。そう簡単に除去できるものではありませんから、理想的には新車時にしっかりと防錆塗装を施し、定期的に再塗装するのがよいでしょう。
僕が使用するのは、三菱FUSOのネオアクアコート。
↓小さな荷姿、速乾・施工性優れたタクティもおすすめ
乾燥の速さと、仕上がりの綺麗さで選んでいます。
スチーム洗浄後、塗装に邪魔な樹脂アンダーカバー類は一旦取り外します。
防錆塗料もクリアだと、部品の色を損なわず、綺麗な仕上がりになります。
内側からも外側からも適切なメンテナンスで自動車もアンチエイジング。
《関連記事》
新車時の下回り防錆塗装(スバル レヴォーグ DBA-VM4)
三菱ふそう ネオアクアコート(アンダーコーティング防錆剤)
日産 プレサージュ 防錆塗装(DBA-TNU31)
読者様からのお便り