24ヶ月点検と継続検査代行(車検)でお預かりしたトヨタ プリウスは車齢が7年になりました。
平成19年式 DAA-NHW20 1NZ-3CM 走行距離 57,000km
超長寿命クーラントの初回交換時期になります。エンジンとインバータには、安定水温の違いのため、それぞれ異なる水路でクーラントが循環しています。
こちらはエンジンクーラントのサブタンク。
そしてこちらがインバータクーラントのサブタンク。
クーラントに種別はありません。有機酸系防錆剤配合のピンク色のクーラントを共用します。抜き取ったクーラントは、高温になるエンジン側の方がより着色の退化が見られました。
イグニッションONするとインバータ水路に設けられた電動ウォーターポンプが駆動しますので、この動作を利用してエア抜き作業を行います。抜き取ったクーラントを正確に計量すると間違いが少ないと思いますが、エア抜きがうまくいくとウォーターポンプからの騒音が小さくなりますので目安になります。
そして、ブレーキフルードの交換は外部診断機を接続して作業サポートメニューから実施。
このように、プリウスは定期交換する液体も適切な方法で交換を行う必要があります。
劣化が進んだファンベルトは純正品を使用します。
フロントのブレーキパッドは住友製でした。57,000km走行でもほとんど磨耗していません。
こちらは、別のお車で同日オイル交換を実施したZVW30プリウスです。
インパネに表示された平均燃費は24.8km/L!
お客様にご協力いただき、100%化学合成油 モチュール(MOUTL) 8100 X-cess 5W-40 を注入しています。指定のオイル粘度は0W-20で、高温側も低音側も高粘度のものをあえて注入していますが、むしろ燃費にはよい方向に作用しているようで大変興味深いです。
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