前回記事『ルノー8(Renault huit) ウインカー故障・電装系異常』の続きです。
ウインカー(指示器)が点かなくなったとお預かりしたルノー8は、1963年製造のとてもコンパクトなセダンです。
ウインカー(指示器)の点灯は気まぐれで、点いたり点かなかったりを繰り返していたそうです。最近は点かない状態がほとんどで、キーをONにした時にインパネのランプが点くと、ほんの一瞬調子が戻ることがあると、オーナー様から詳しい情報提供を受けました。
今朝はスバル サンバー TV1の継続検査(車検)、
午後から、レクサスIS250の車検準備、ダイハツ ハイゼットカーゴ ハッチゲートノブの修理、そして、明日午前に準備を終えたレクサスの継続検査(車検)と、午後には、さらにもう一台スバル サンバー TV1の24ヶ月点検と継続検査受検(車検)を終えなければいけません。昼間はルーティンワークが続きますので、宝探しのような原因探求はどうしても深夜の時間帯になります。
そして気持ちが落ち着く時間帯。ルノー8のレストアされたフカフカのシートに腰を沈めながら、オーナー様がご用意くださった古いワークショップマニュアルをめくります。こんなに小さなセダンなのに窮屈さはまるで感じません。室内は自動車の愉しさや夢が凝縮した小宇宙。そして気分は大きく開放されるのですから不思議です。
エンジンはとても調子よく掛かります。そして、その他状態の点検の結果、ウインカー(指示器)だけでなく、ヘッド、ブレーキ、テール、ルームの各ランプ、ホーンも作動していないことがわかりました。
配線図は1頁に自動車全ての電気配線がまとめられていて、たったこれだけの単純すぎる回路。
時々調子が回復するということですから、全塗装時にアースポイントをうまく処置していなかったのかなと勘ぐりますが、基本に則って地道に電源から追跡しましょう。
エンジンは掛かって、ウインカー(指示器)が点かないとなると、この No.14(Fuse box) あたりか…
ヒューズボックスは運転席左横。ヒューズは切れていないようです。ところが、取り外して確認すると、ヒューズホルダに接する端子が金属疲労で破断していました!見つかるととても簡単な部位です。今回は整備要領書に助けられました。
仮接続して調子を確認します。まずは右。
そして左。
インパネのインジケータも問題なく作動。そして、ブレーキランプも点灯しました。
しかし、まだヘッドランプ、ホーンは作動しません。後日、じっくりと探っていこうと思います。
次回『ルノー8(Renault huit)ウインカー故障診断 その3』に続く。