純正ローダウンとか、オリジナルローダウンと称する、短いコイルスプリングが新車から装着されるアルファ156。
最初ローダウン仕様などとは知らず156をリフトに掛け、サスペンションが伸び切ってホイールがダラりと垂れ下がった状態を見、ホイールストロークの意外な長さに驚きました。
せっかくのロングストロークが、接地するとホイールはフェンダーアーチに近づいて、もはや縮み側にはほとんど余裕が無く非常に「もったいない」セッティングに見えました。
実際、山坂道に持ち込むとカーブを曲がる途中に凹凸があるときなど、特にフロント側が底突きしてしまい、サスペンションとしての機能が完全に停止。非常に怖い思いをします。
低く構えたフォルムや、フェンダーとタイヤの間隔にこだわるのは外観重視です。ローダウンは、走りに関して明らかにマイナス要素でしょう。街で見かける156は、純正ローダウンか、さらに短いコイルスプリングを装着した超ローダウンばかり。真の車高の156はほとんど目にすることはありません。
僕が思う156のサスペンションは、純正ローダウンと称される仕様から20mm~30mm車高アップです。
冒頭の写真は156 TS2.0用、イタリア本国仕様のコイルスプリングです。大変苦労して検索、入手したものです。国内にわずかにあった在庫品を取り寄せました。
純正ローダウンスプリングとの比較(左から純正ローダウンフロント、本国フロント、純正ローダウンリア、本国リア)。線径も自由長も全く違います。今回も一流のアブソーバメーカーKYBとの組み合わせでセットする予定です。
仕上がりが非常に楽しみになってきました。