平成19年式 GK-KR42V 7K-E 5MT 走行距離 94,000km
エンジンは往年の名機7K型OHV。フロントはキャンバー変化の少ないトーションバー式ウィッシュボーン、そして、リアは5リンクリジッドアクスルと、シンプルで機能的なサスペンションです。
数年前から乗り心地改善のご相談を受けておりました。
前後ともKYB New SRスペシャルに換装したことがありましたが、デリケートな荷物を運ばれる際の微振動と、長距離運転時の腰の疲労をお感じになられ、一旦新品のノーマルショックに戻して現在に至りました。
新品ノーマルのショックアブソーバで当初の状態からは少し改善されたものの、助手席にお乗りの際の体の揺動だけでも改善できないかとのご相談で、全く異例な措置ですが、フロントのみKYB New SRスペシャルに換装する案が浮上しました。
理由は、リアのショックアブソーバは積載時にその性能が生きるのではないかと予想し、比較的軽い荷物を搭載される状態ではショック封入ガスの反発力が微振動となって現れるのではないかと考えました。
交換直後、試運転で驚いたのは、リアの動きに大きな変化があったこと。フロントのアブソーバの減衰が変わったことで、ピッチングに影響したのだと思います。
試運転の途上にお客様宅がございましたので、運転席、助手席と試乗いただき、試乗の範囲では特に目立つ不具合を感じないとのことで、しばらくこの仕様でお乗りいただくことになりました。
シートに腰掛ける瞬間でも車体の剛性が上がったようなしっかり感。
お渡し直後に長距離運転をされるとのことですので、また感想をお聞かせください。
貨物車ですので、空気圧の調整やタイヤ銘柄の変更で乗り心地は大きく変化します。少しずつ変更を加えて、よいポイントを探っていきましょう。
読者様からのお便り