初めて拝見するスズキ エブリィです。
平成15年式 LE-DA62V K6A 3AT 走行距離 129,000km
エンジンを掛けようとキーをスターター起動の位置まで捻っても無音で、セルモーターの回転が全くないことが時々あるとのこと。症状はすぐに再現でき、何度かキーを戻したり捻ったりを繰り返すと、難なく始動しますのでバッテリー電圧の低下ではなさそうです。
整備記録簿を拝見するとオートマチックのインヒビタスイッチに交換歴がありました。見込みで交換したのでしょう。症状からキーシリンダ奥に配置されている接点の不良が疑わしいので、交換前提で部品を取り寄せました。
調子の悪かったキーシリンダはご覧のとおりスターター位置の接点が陥没して、接触不良を起こしていたのが明確にわかりました。
始動不良以外にも整備の必要箇所があれば実施してくださいとのご要望です。過去の整備記録の範囲で交換がされていないサーモスタット及びプレッシャーキャップを交換することにします。DA62Vはまれにサーモスタットが閉じたままになったり、サーモスタットハウジング上部のプレッシャーキャップが内部破壊したりオーバーヒートに至る車両が目立ちます。
ご覧の通りサーモスタット弁のゴムが変形していました。
夏前に冷却系等の主要部を整備しておくと安心ですね。
さて、エブリィ整備完了後、エンジンオイル交換を2台実施。1台目は、平成11年式 フィアット プントアバルト 走行距離 100,000km
初めて拝見するお車ですが、非常に手入れが行き届いていて外装、エンジンルームに年式を感じません。黄色が鮮やかなとても綺麗なプントでした。まずはMOTULのオイルを体感いただこうと、スタンダードな良質部分合成油 2100 10W-40をチョイスしました。
そして、2台目は平成19年式 スズキ エスクード TD54W 走行距離 106,000km
前回まで MOTUL 2100 10W-40を入れていましたが、今回お試しで H-Tech Prime 5W-40 VHVI 100% を入れてみました。
とても握り心地のよい懐かしの水中花ノブに、かわいい果実のぬいぐるみ(笑) シフトパターン貼付で保安基準にバッチリ適合ですね!