「実はもう一台あるんです…」
と、珍しい塗色のジュリエッタでご来店されたのは、過日エンジンオイル交換を実施したアルファスパイダーのオーナー様でした。
今回もエンジンオイル交換のご依頼です。
ボンネットフードを開けると、製造されて間もない匂いが温かい空気の上昇と共に顔面を覆います。
目新しい機構より先に、各部分解する手順を想像してしまう悪い癖で、このあたりは手が入りにくそうだなとか、これはVWと良く似ているな… ここはBMWと共通なんじゃないかなとか…(笑)
最近の欧州車の潮流で、ジュリエッタも小排気量レシプロエンジンにターボ過給。各メーカー部品の共通化も随分進んでいるのでしょう。オイル交換は手早く済ませ、オーナー様にお願いして試乗させていただきました。
ボディーが驚くほど固くしなやかなのが印象的で、サスペンションの動きが的確。欲を言えば、少しワダチにハンドルを取られがちな扁平率40%の幅広タイヤを、もう1インチ小さく、扁平率を45%程度にしたいところです。もっとよい乗り心地になるのではないかと感じました。
自動変速機はセレスピードと比較して随分違和感が少なくなりました。そして、やはりマニュアルミッションをベースにしているようです。外観の違いを除くと区別しにくくなってきた欧州車ですが、お見送りのとき、千本通りに響く心地いい排気音は紛うことなきアルファロメオでした。
本日も遠方よりご来店、誠にありがとうございました。よいオイルの注入できっとよい効果が出ているものと思います。